2021・4・25参院広島再選挙

「政治とカネ」争点 8日告示、与野党対決へ【再選挙4・25参院広島】

4・25参院広島再選挙2021/4/6 23:15

 参院広島選挙区の再選挙が8日、告示される。2019年7月の参院選広島選挙区で自民党から初当選した河井案里元参院議員(47)が大規模買収事件を巡る公選法違反罪で当選無効となったのに伴い、1議席を争う。投開票は25日。国や地方で繰り返されてきた「政治とカネ」の問題に、候補者たちがどう向き合うかが最大の争点となる。

 これまでに新人6人が立候補を表明した。自民党新人で公明党が推薦する元経済産業省官僚の西田英範氏(39)と、無所属新人で立憲民主、国民民主、社民3党が推薦するフリーアナウンサーの宮口治子氏(45)の2人による、与野党の全面対決の構図が見込まれる。

 前哨戦では、西田氏が政治への信頼回復を強調し、宮口氏は大規模買収事件を批判している。ただ、ともに経済再生や弱者対策など新型コロナウイルス禍を乗り越える方策を訴えの中心に据え、「政治とカネ」の議論では踏み込み不足が否めない。政治不信を拭い去る論戦が求められそうだ。

 西田氏は自民党広島県連が擁立を決めた。国政で連立与党を組む公明党も後押しし、支援拡大を進める。

 宮口氏は立憲民主党県連が選んだ。共産党は支援する。諸派の新社会党と連合が推薦している。

 ほかに、NHK受信料を支払わない方法を教える党新人で党職員の山本貴平氏(46)、いずれも無所属新人で元会社員の大山宏氏(72)、介護ヘルパーの佐藤周一氏(45)、医師の玉田憲勲氏(63)が準備している。

 19年の参院選広島選挙区では、改選2議席の独占を狙った自民党本部が新人の案里氏を擁立し、現職の溝手顕正氏を推す党県連との「分裂選挙」となった。結果、当時の国民民主党から無所属に転じた現職の森本真治氏が首位で再選し、案里氏が2位で議席を得た。

 激戦の中、元法相の河井克行被告(58)と案里氏が、県内の地方政治家たちに現金を配った公選法違反(買収など)の疑いが浮上。検察当局が河井夫妻を20年6月に逮捕し、7月には計100人に2901万円を配布したとして起訴した。

 案里氏は21年1月21日に東京地裁で懲役1年4月、執行猶予5年の有罪判決を受け、2月3日に議員辞職した。5日に有罪が確定して当選無効となった。

 東京地裁で公判中の克行被告も買収目的を認め、4月1日に衆院議員(広島3区)を辞職した。河井夫妻から現金を受け取ったとされる当時の首長と地方議員たち計40人は刑事処分をされていない。(岡田浩平)

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

4・25参院広島再選挙の最新記事
一覧