2021・4・25参院広島再選挙

参院広島再選挙告示、新人6人が届け出

4・25参院広島再選挙2021/4/8 8:55
立候補届け出の受け付け順を決めるくじを引く陣営担当者(8日午前8時35分、広島市中区)

立候補届け出の受け付け順を決めるくじを引く陣営担当者(8日午前8時35分、広島市中区)

 参院広島選挙区の再選挙が8日午前8時半、告示された。諸派の政治団体「結集ひろしま」新人でフリーアナウンサーの宮口治子氏(45)=立憲民主、国民民主、社民推薦、無所属新人で介護ヘルパーの佐藤周一氏(45)、無所属新人で元会社員の大山宏氏(72)、無所属新人で医師の玉田憲勲氏(63)、自民党新人で元経済産業省官僚の西田英範氏(39)=公明推薦、NHK受信料を支払わない方法を教える党新人で党職員の山本貴平氏(46)の6人が立候補を届け出た。投開票は25日。

 【特集】4・25参院広島再選挙

 2019年7月の参院選広島選挙区で自民党から初当選した河井案里元参院議員(47)が大規模買収事件を巡る公選法違反罪で当選無効となったのに伴い、1議席を争う。国や地方で繰り返されてきた「政治とカネ」の問題に、候補者たちがどう向き合うかが最大の争点となる。

 宮口氏と西田氏の2人による、与野党の全面対決の構図となる。前哨戦では、宮口氏は大規模買収事件を批判し、西田氏が政治への信頼回復を強調した。ただ、ともに経済再生や弱者対策など新型コロナウイルス禍を乗り越える方策を訴えの中心に据え、「政治とカネ」の議論では踏み込み不足が否めない。政治不信を拭い去る論戦が求められそうだ。

 宮口氏は立憲民主党県連が選んだ。共産党は支援する。諸派の新社会党と連合が推薦している。

 西田氏は自民党広島県連が擁立を決めた。国政で連立与党を組む公明党も後押しし、支援拡大を進める。

 19年の参院選広島選挙区では、改選2議席の独占を狙った自民党本部が新人の案里氏を擁立し、現職の溝手顕正氏を推す党県連との「分裂選挙」となった。結果、当時の国民民主党から無所属に転じた現職の森本真治氏が首位で再選し、案里氏が2位で議席を得た。

 激戦の中、元法相の河井克行被告(58)と案里氏が、県内の地方政治家たちに現金を配った公選法違反(買収など)の疑いが浮上。検察当局が河井夫妻を20年6月に逮捕し、7月には計100人に2901万円を配布したとして起訴した。

 案里氏は21年1月21日に東京地裁で懲役1年4月、執行猶予5年の有罪判決を受け、2月3日に議員辞職した。5日に有罪が確定して当選無効となった。

 東京地裁で公判中の克行被告も買収目的を認め、4月1日に衆院議員(広島3区)を辞職した。河井夫妻から現金を受け取ったとされる当時の首長と地方議員たち計40人は刑事処分をされていない。

 国政選挙の再選挙は広島県で初めて。県選管は投票所設置などの経費として20、21年度の一般会計補正予算で計12億3100万円を確保しており、全額を国費で賄う。19年の参院選広島選挙区は投票率は44・67%で過去2番目に低かった。今回は大規模買収事件を受けて有権者の政治不信が高まっているとみられ、投票行動にどう表れるかも焦点となる。

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