2021・4・25参院広島再選挙

3児の母の経験生かす 宮口治子氏(45)諸・新【候補に聞く】<1>

4・25参院広島再選挙2021/4/12 23:26
宮口治子氏

宮口治子氏

 河井案里元参院議員の当選無効に伴う参院広島選挙区の再選挙(25日投開票)には、新人6人が立候補している。訴えや人となりを、届け出順に2日に分けて紹介する。(数字は届け出順)

 「誰に伝えたらいいん、どこに話に行ったらいいんと、私自身が悩んできた。だからこそ、人の声を聞き、届ける代弁者になりたい」。18歳になった双子の男の子と年子の女の子の3児の母親は、覚悟を決め、国政に挑んでいる。

 長男には重度の発達障害があるが外見上は分からない。低学年の頃、家族で出かけ、施設の障害者向け駐車スペースに車を止めた時、「健常者が使っている」ととがめられた。この後、障害や病気がある人が身に着けて配慮の必要を知らせる「ヘルプマーク」の存在を知る。2014年に市民団体をつくり、行政や議員に普及、啓発を掛け合ってきた。

 時には「こんなの誰も見ない」と心ない言葉を浴びせられもしたという。無関心であっても、無関係ではいられないのが政治だと実感。「一人一人に向き合いたい。政治家が遠い人になってしまったら、誰が市民の話を聞くのか」と肝に銘じる。

 こうした姿勢が、2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件を受け、与野党を問わず有権者に広がる政治不信を拭い去る上でも必要と説く。立憲民主党広島県連に擁立されたが、県内の野党勢力が参加する諸派の政治団体「結集ひろしま」から立ち、党派を超えての支持を求める。「『いつも自民党を応援しとるけど、今回ばかりは許せん』という人の受け皿になりたい」

 重点政策には障害者、高齢者福祉の充実、子育て支援、女性の活躍推進を列挙した。人生経験を踏まえ、弱者に光を当てれば、全体の心も生活も豊かになるとの考えからだ。新型コロナウイルス禍で、自身も結婚式の聖歌隊などの仕事が激減した。やはり当事者として「自粛と補償はセット」と訴える。

 離婚を経験し、次男は今春、進学で上京した。選挙戦で、子どもの世話は80歳近い両親に頼んだ。高校生の長女は「母さん、前だけ向いて頑張らにゃいけんのよ、とハグしてくれる」とほほ笑む。(宮野史康)

 みやぐち・はるこ 福山市出身。大阪音楽大音楽学部卒。瀬戸内海放送キャスターやエフエムふくやまパーソナリティーを経て、現在はフリーアナウンサー。今年3月から政治団体「結集ひろしま」副代表を務める。好きな言葉は「人間万事塞翁(さいおう)が馬」。

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