2021・4・25参院広島再選挙

福祉現場の改善訴える 佐藤周一氏(45)無・新【候補に聞く】<2>

4・25参院広島再選挙2021/4/12 23:26
佐藤周一氏

佐藤周一氏

 河井案里元参院議員の当選無効に伴う参院広島選挙区の再選挙(25日投開票)には、新人6人が立候補している。訴えや人となりを、届け出順に2日に分けて紹介する。(数字は届け出順)

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、広島県に負のイメージが植え付けられたとみる。「政治の在り方を変えないと、また有権者をなめた政治家が出てしまう。政治をリニューアルする」

 その具体策として、有権者個人と「政策協定」を交わす試みをしている。核兵器禁止条約への署名、原発ゼロ、衆院選の小選挙区制廃止…。公約の中から好きな項目を選んでもらい、文書などで実現を約束する。再選挙の告示前からブログで呼び掛け、これまでに県内外の10人と結んだ。「有権者一人一人の顔が思い浮かべば、裏切ることはできないはずだ」と、選挙後も続ける考えだ。

 東京大2年の時に政治家を志した。将来の転身を見据えて県庁に就職。約11年間、主に福祉行政に携わり、医療・介護事業所の監査を通じて現場を見つめてきた。

 11年の県議選で広島市安佐南区選挙区に立つために退職。落選後は老人ホームで事務員や介護ヘルパーとして働いてきた。今、新型コロナウイルスの感染予防で面会が制限され、元気を失う入所者が増えたという。その分、身の回りの世話をするヘルパーの業務は増している。「きつさの割に給料が少ない。当事者の立場から改善を訴える」と説く。

 11年の県議選安佐南区選挙区でトップ当選したのは河井案里元参院議員だった。県議選前には男女共同参画がテーマの勉強会で共に学んだという。今回の再選挙は公選法違反罪で有罪となった案里氏の当選無効に伴うため、「因縁がある」と語る。

 街頭演説を「趣味」と言う。県議選の後も休日に西区や安佐南区の街頭に立ち、拡声器を使って原発問題などの政治的な主張を訴えてきた。「言いたいことがある」のが理由だが、選挙があるたび、聴衆からは立候補すると勘違いされた。妻には「選挙に出るならはっきりして」と言われた。それが今回、国政選挙に初めて挑戦をする後押しになったという。(長久豪佑)

 さとう・しゅういち 福山市出身。2000年に広島県庁入り。11年に介護施設事務員となり、14年からヘルパーで働く。愛読書は井伏鱒二の「黒い雨」。尊敬する政治家には広島市長を務めた平岡敬氏と秋葉忠利氏を挙げ、平和行政での発信力にひかれたとする。

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