2021・4・25参院広島再選挙

資金かけず選挙戦示す 大山宏氏(72)無・新【候補に聞く】<3>

4・25参院広島再選挙2021/4/12 23:26
大山宏氏

大山宏氏

 河井案里元参院議員の当選無効に伴う参院広島選挙区の再選挙(25日投開票)には、新人6人が立候補している。訴えや人となりを、届け出順に2日に分けて紹介する。(数字は届け出順)

 「公約を掲げて当選した議員が、何も仕事をしないまま国会を去った。いくら何でもひどい」。政治とは縁遠い研究者として、約40年の会社員生活の大半を自動車ランプの研究開発にささげてきた。政治活動の経験はなかったが、2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件への憤りが収まらず、今年3月に市民団体「金権政治さらば会」を1人で設立。再選挙に自ら立つ決意をした。

 選挙資金は、昨年に新型コロナウイルス対策で国民へ配られた国の特別定額給付金と同額の10万円に限るという。「『選挙には何億円、何千万円とかかるのが当たり前』という考えはおしまいにすべきだ。供託金があれば誰でも候補者になれると、身をもって示したい」と語る。

 公設掲示板にはポスターの代わりに、自身の主張を文字だけでA4判1枚にまとめた紙を張る。自宅の家庭用プリンターをフル稼働させ、白黒印刷で約8千枚を用意した。「他候補はカラーポスターだから、かえって目立つでしょ」と笑う。選挙カーでの巡回など経費のかかる活動はせず、政見放送や個人ブログを通して支持を呼び掛ける。

 公約とする政策は三つ。(1)特別養護老人ホームへの入居待ちをなくす(2)国政選挙の投票率を95%に引き上げる(3)北朝鮮に日本人拉致被害者を帰させ、日朝と韓国の3国間で平和条約を結ぶ。「特に条約が成れば米軍が撤退し、基地問題も解決する」と力説する。いずれも短期間での実現は困難にも思えるが、「やらない言い訳を並べるからできないだけ」と意に介さない。

 46歳の時、可能性に挑戦しようと、折り畳み自転車での欧州縦断旅行に挑んだ。ベルギーからイタリアまで約1カ月、現地で言葉を覚えながら2500キロを走破したという。「やると言ったらやる。やれば何か起きる」と力を込める。候補者6人の中で最高齢だが、「心は38歳。行動力は一番だ」。(城戸良彰)

 おおやま・ひろし 東広島市出身。1971年に広島大理学部を卒業し、ウシオ電機、スタンレー電気などに勤めた。2010年に退職後、故郷に帰ってボランティア活動などの傍ら、個人ブログを更新している。モットーは「百の議論よりも一つの行動」。

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