2021・4・25参院広島再選挙

与野党党首の来援、続々 菅氏は姿を見せず【再選挙4・25 参院広島】

4・25参院広島再選挙2021/4/12 23:34

 参院広島選挙区の再選挙(25日投開票)で、与野党の党首が続々と候補者の応援に訪れている。告示後初の日曜だった11日は、公明党の山口那津男代表が自民党新人(39)と与党の結束を強調。立憲民主党の枝野幸男代表と国民民主党の玉木雄一郎代表は、諸派新人(45)と政権批判を繰り広げた。2019年7月の参院選広島選挙区で河井案里元参院議員を応援した自民党総裁の菅義偉首相は再選挙で来援しておらず、党総裁を目指す岸田文雄党県連会長(広島1区)がフル稼働している。

 「こんなことになろうとはゆめゆめ、思わなかった。おわび申し上げる」。山口氏は11日、JR広島駅(広島市南区)北口での演説冒頭、大規模買収事件で当選無効となった案里氏を19年の参院選で推薦した点に触れ、頭を下げた。今回推薦した自民党新人の清新さを強調し「この選挙はさまざまな選挙の前哨戦だ。自公政権が襟を正し、国民の願いに応える」と結んだ。福山市でも演説した。

 25日には三つの国政選挙が投開票される。参院長野選挙区補選は立憲民主党現職の死去に伴う。衆院北海道2区補選は鶏卵汚職事件が浮上した自民党現職が議員辞職し、自民党は不戦敗を選んだ。参院広島選挙区の再選挙は、与党にとっては「1勝」が至上命令。そこへ「3戦3勝」を狙う野党が党幹部を相次ぎ送り込んでいる。

 枝野氏は11日、安佐南区を経て中区の金座街入り口に立った。立憲民主党県連が擁立を主導し、推薦した諸派新人を「勇気を持って立ち上がってくれた」と紹介。大規模買収事件に言及して「政治とカネ」の問題を追及し、「仲間内の議員に金を配り、身内だけいい思いをさせた。暮らしの足元に目が向いていない象徴だ」と指弾した。菅政権の新型コロナウイルス対策にも疑問を投げ掛けた。

 入れ違いで金座街に着いた玉木氏は、自民党本部が19年の参院選前に案里氏側へ1億5千万円の資金を提供したのに触れ「自民党は再選挙を『出直し選挙』と位置付けるが、待ってほしい。参院選の総括を全くしない中、出直されても困る」と皮肉った。推薦した諸派新人の決断をたたえ「おかしいことにおかしいと声を上げ、『世直し選挙』にしよう」と呼び掛けた。福山市にも入った。

 社民党の福島瑞穂党首は8日の告示日にいち早く、推薦する諸派新人が中区で開いた出発式に臨んだ。旧市民球場跡地前で、立憲民主、国民民主両党の女性幹部と並び立った。やはり自民党が案里氏側に提供した1億5千万円に触れて「広島中を巻き込んだのに、自民党は一度も説明をしていない」と指摘。「政治を一緒に変えたい。だから勝ちたい、勝ちたい」と、陣営や支持者を鼓舞した。

 こうした各党の動きに対し、菅氏は今回、広島入りしていない。自民党新人の陣営によると、宮沢洋一選対本部長(参院広島)は党本部に、19年の参院選で案里氏を応援した党幹部の来援を求めないと伝えたという。11日、公明党の山口氏とともに広島駅北口に立った岸田氏は大規模買収事件を陳謝した上で「広島の政治の信頼回復に向け、勇気を持って挑戦している」と党新人への支持を訴えた。

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