2021・4・25参院広島再選挙

<記者座談会>公明にも痛い敗北/距離感じた野党共闘 参院広島再選挙

4・25参院広島再選挙2021/4/26 23:27

 25日に投開票された参院広島選挙区の再選挙は、諸派新人の宮口治子氏(45)が、自民党新人の西田英範氏(39)に競り勝った。2019年7月の参院選広島選挙区で初当選した河井案里元参院議員が、大規模買収事件を巡る公選法違反罪で有罪となり、当選が無効となったのに伴う。国政選挙では広島県内で初の再選挙で、異例の短期決戦となった。取材した記者が振り返った。

 ■選挙戦

 A 西田氏がこれほど伸び悩むとは思わなかった。

 B 19年の参院選広島選挙区では、自民党は溝手顕正氏と案里氏で合わせて57万票弱を得た。普通なら野党とダブルスコアで、自民党は有利なはずだった。敗れたのは、ひとえに「政治とカネ」の問題を巡る自民党への不信感だろう。

 C 西田氏の陣営では、案里氏と夫の克行被告、党本部への恨み節をよく聞いた。党本部が19年の参院選前に夫妻側へ提供した1億5千万円について「支援者の不満が大きい」と。大規模買収事件は河井夫妻と党本部の問題で、党県連、ましてや西田氏は関係ないと考えていたのだろうが、有権者にとっては同じ自民党。理屈は通じなかった。

 A 公明党にとっても痛い敗北だ。

 D 再選挙で西田氏を全力で支え、次の衆院選では広島3区に「与党代表」として立てる党副代表への全面支援を、自民党県連から得るつもりだった。仕切り直してすんなりと協力態勢を築けるのか、注目していく必要がある。

 E 宮口氏は事実上の野党統一候補とはいえ、立憲民主党、国民民主党、共産党の間に距離を感じる場面は多かった。それぞれに支持層を固めるのは「共闘」の一つの形だろうが、とても一枚岩とは言えない。党勢を考えても、勝てたのは無党派層のおかげだろう。

 ■候補の訴え

 A 再選挙という異例の選挙戦で、「政治とカネ」の問題に隠れて、政策論争にはほど遠かった。
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