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河井元法相に厳しい求刑か 30日検察側論告

2021/4/28 23:14
河井克行被告

河井克行被告

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた元法相で元衆院議員の河井克行被告(58)の論告求刑公判が30日、東京地裁である。買収の規模などを踏まえて検察側は実刑相当とみている模様で、厳しい求刑が予想される。

 克行被告は妻の案里元参院議員(47)=有罪確定=を当選させるため、19年3〜8月に広島県内の地方議員や後援会員ら100人に計2901万円を配ったとして起訴されている。検察側は、克行被告が案里氏の陣営を仕切った総括主宰者に当たると主張している。

 公選法などによると、買収罪の法定刑は3年以下の懲役か禁錮または50万円以下の罰金。総括主宰者が複数の買収をした場合の法定刑は、懲役刑の場合が最高で6年と厳しくなっている。ある検察幹部は「民主主義の根幹となる選挙の公平性を大きくゆがめた事件。厳しい求刑になるのは当然だ」と話す。

 克行被告は昨年8月の初公判で全面無罪を主張。その後の公判で、お金を受け取ったとされる100人が法廷で説明するなどし、94人が克行被告の買収の意図を感じたとしている。

 ところが今年3月の被告人質問で克行被告が無罪主張を撤回。90人について買収意図を認め、4月1日に議員辞職した。情状酌量を狙う意図があるとみられる。残る10人への金銭提供は「買収ではない」とし、案里氏との共謀も否定。総括主宰者については争っていない。来月18日に弁護側が最終弁論し、結審する。

 案里氏については、昨年12月の公判で検察側が懲役1年6月を求刑。東京地裁は今年1月、克行被告と共謀して広島県議4人に買収目的で計160万円を渡したと認定し、懲役1年4月、執行猶予5年の判決を言い渡し、確定した。

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