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決別 金権政治

「政治とカネ」で提言 岸田氏、自民本部へ改革促す考え

2021/4/28 23:15
岸田派会合で参院広島再選挙の敗北をわびる岸田氏(撮影・浜岡学)

岸田派会合で参院広島再選挙の敗北をわびる岸田氏(撮影・浜岡学)

 自民党の岸田文雄前政調会長(広島1区)は28日の岸田派(宏池会)会合で、広島県連会長として選挙戦を陣頭指揮した参院広島選挙区再選挙での敗北を陳謝した上で、「政治とカネ」の問題などを巡り党本部に改革を提言する考えを示した。地元での苦杯で求心力低下が懸念される中、党総裁選へ再挑戦する意欲に変わりがないことも示した。

 冒頭、岸田氏は「ひとえに私の力不足。心からおわびする」と頭を下げた。大規模買収事件で有罪が確定した河井案里元参院議員の当選無効に伴う再選挙を「想定を超える厳しさだった」と振り返った。

 その上で「今回の結果を広島の地域事情と矮小(わいしょう)化したら大きな間違いを犯す」と指摘。「『政治とカネ』の問題や自民党の体質は全国共通の課題。次の衆院選勝利に向け、あるべき姿を提言していく」と訴えた。

 派閥議員らと非公開で意見交換した。出席者によると「菅政権への不満から自民党支持層も投票に行かなかった」「案里氏を支援した党本部の尻拭いを岸田派がさせられた」との声や、岸田氏に「政府や党本部にしっかり物申してほしい」との注文も出たという。

 会合後、岸田氏は改革提言について「宏池会で問題意識を持って提言をする。批判ではなく、菅政権下で選挙に勝つための前向きなメッセージを発していくのが大事だ」と強調。新型コロナウイルス対策や説明責任を果たせていない党の体質などについても議論していく考えを示した。

 党総裁選については「思いは変わっていない。チャンスがあれば挑戦したい」と従来通りの姿勢を強調。昨年9月の党総裁選で掲げた格差是正に加え、「政治とカネ」の問題も「大きなテーマの一つだ」と述べた。(下久保聖司)

【決別 金権政治】<第6部 民意の風>
(1)自民支持者も怒りの1票「勝たせてはいかん」
(2)県連が自民本部に恨み節 「陣営戦略ミス」指摘も
(3)被買収、処分なしに反感 「自民もけじめを」の声

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  •  2019年夏の参院選で河井克行、案里夫妻が100人に計2901万円を配ったとされる買収事件では、選挙に絡んだお金のやり取りが浮き彫りとなりました。令和の時代も変わらない「金権選挙」。皆さんの地域でも耳にしたこと、目にしたことはありませんか。体験、情報、意見をぜひお寄せください。(中国新聞「決別 金権政治」取材班)

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