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急きょ緊急事態宣言、理解や不安の声 「判断遅い」批判も【こちら編集局です】

2021/5/14 23:12

 ▽「やむを得ない」/「また休校になるのか」

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、政府は14日、緊急事態宣言の対象に広島県を加えることを決めた。「やむを得ない」「また休校になるのか」。編集局が無料通信アプリLINE(ライン)で読者に受け止めを尋ねると、理解や不安の声が相次いだ。「判断が遅すぎる」などと対応が後手に回ったとの指摘も寄せられた。

 「(政府が当初適用する方針だった)まん延防止等重点措置では効力が低いと思っていた。周りでもコロナに感染した話を聞くようになり、妥当」。広島市西区のパート女性(48)は政府の判断を評価する。福山市の男性(70)も「これだけ感染が広まっているのだから適切な決定」と理解を示した。

 一方、判断の時期が「遅い」との批判も。佐伯区の主婦(35)は「ゴールデンウイークの往来を止めていれば、急速な感染拡大は防げたはず」と憤る。16〜31日の宣言期間について、安佐南区の主婦(55)は「短期間で効果はあるのか。中途半端に思える」と懐疑的だ。

 広島県が宣言の対象となるのは、昨年4〜5月に続いて2度目。懸念されるのは市民の「自粛疲れ」と「慣れ」だ。

 「緊張感を持てない。少し外出を減らそうと思うくらい」と安佐南区の主婦(38)は打ち明ける。西区の看護師女性(49)も「正直『またか』とうんざりしている」と吐露した。

 県は、県全域の酒を出す飲食店などに休業や営業時間短縮を求めるほか、酒の提供も終日しないよう要請する見通し。経済への打撃は深刻になりそうだ。

 東区のタクシー運転手男性(64)は「コロナ禍で収入が3分の1になった。飲食絡みの客は減り、収入はさらに落ち込むだろう」と落胆。市中心部の歓楽街でマージャン店を営む男性(60)は「周りの飲食店が休めば客は来ない。これまでも補償はなく、閉店も考えている」と明かした。

 昨春の宣言中、学校は臨時休校が続いた。今後の学校の対応を注視するという意見は多く、「今は子どもの感染も増えている。学校に行かせるのが不安」と福山市の自営業男性(49)。一方、廿日市市のパート女性(35)は「(子どもの)今だけの貴重な経験が失われるのが心苦しい。休校は避けてほしい」と求める。

 西区のパート女性(53)は「この1年、政府は国民に我慢をお願いしただけで、十分な対策や検証ができていたのか。中学生の娘は野外活動が中止になり、悔しくて泣いていた。いつまで我慢を強いられるのか」と怒りをにじませた。(高本友子、新本恭子) 

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