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コロナ禍、なぜ特別扱い 東京五輪まで1カ月、開催への思いは【こちら編集局です】

2021/6/22 22:54

 ▽アスリートの活躍は期待

 東京五輪の開幕まで23日で1カ月。編集局が無料通信アプリLINE(ライン)で読者に思いを尋ねたところ、大会組織委員会が会場での酒類販売を検討していたことを巡り「新型コロナウイルス禍の中、五輪だけ特別扱いか」などと厳しい批判が続出した。観客を最大1万人とする決定に不安の声もある。一方でアスリートの活躍に期待する意見も上がった。

 組織委や政府などは21日、会場の観客数の上限を定員の50%以内で最大1万人にすると決定。さらに組織委が感染対策などを考慮しつつ、会場での酒類の販売や提供を検討していることが分かった。しかし、22日夜、組織委が販売を一転して見送る方針を固めたことが判明した。

 「飲食店の人に制限をさせながら、どうしてオリンピックはOKなのか」。広島市南区の会社員女性(63)は憤りをあらわにする。安佐南区の主婦(38)は「多くのコンサートやイベントが中止になっているのに。納得いかない」。中区の会社員女性(37)も「子どもの運動会は各家庭1人までしか見られなかったのに」と不満をぶつけた。

 多くの人が不安視するのは人の流れの増加だ。「会場は40カ所以上で期間も17日間。人の流れはプロ野球などの比ではない」と中区の主婦(48)。廿日市市の自営業男性(52)は「観戦後の興奮した人たちの行動が不安」とした。東区の無職男性(72)は「専門家が無観客を提言したのにどうして」と疑問の声を上げた。

 チケット当選者からも戸惑いの声が寄せられた。福山市の40代会社員男性は「家族で観戦に行くかどうか意見が分かれている」。廿日市市の理学療法士男性(43)は「病院勤務なので観戦は諦める。払い戻しの情報が早く欲しい」と求める。

 一方、世界最大のスポーツの祭典に期待し、理解を示す声も。「アスリートは5年間準備してきた。プロ野球などと同じ対策をすれば観客を入れるのは理解できる」と広島県海田町の自営業男性(72)。安佐南区の男子高校生(15)は「事前に観客のPCR検査をするなど対策を徹底してほしい」と訴える。

 南区のパート女性(59)は「観客の直行直帰は当然で、観戦後の行動制限も必要。気持ちよくアスリートを応援できるよう、全ての人が感染拡大防止へ意識を強く持つべきだ」と注文した。(坂本顕) 

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