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「熱い夏」再び 高校野球地方大会、中国5県開幕10日から

2021/7/9 8:12

 第103回全国高校野球選手権の中国地方の各大会が10日の広島、岡山から開幕する。鳥取が11日、島根は15日、山口は16日にスタート。昨夏は新型コロナウイルスの影響で中止となったため2年ぶりの開催。5県の優勝争いを展望する。(西村萌)

 【広島】新庄が本命 呉港・広陵が追う

 春の選抜大会に出場し、5年ぶりの頂点を目指す新庄が本命だ。秋春の広島県大会を制し、投手力で一歩リードする。春準優勝の呉港とベスト4の広陵が対抗となる。

 新庄は甲子園で好投した花田、秋山の二枚看板が盤石。春の県大会では左腕西井らが頭角を現し、チーム防御率0・60と県内随一の投手層を誇る。攻撃陣は大可、瀬尾らが走力を生かし、1点を積み重ねる。故障明けの4番花田が復調すれば、厚みを増す。

 選手層の厚い広陵は、左腕福島を中心とした投手陣を強肩蜷川がリード。強打の三木、垰下ら打線に穴がない。元プロの片岡監督率いる呉港は下手投げ尾崎が粘り強い。河野海と河野力が鋭い打撃で援護し、84年ぶりの夏舞台を目指す。

 2連覇を狙う広島商は投打にバランスが良い。春ベスト4の尾道は大土井、宗清の2投手が1年夏に準優勝を経験。打線が活発な西条農、主力の大半が下級生から出場する盈進、大型左腕小西を擁する舟入も面白い存在だ。

≪過去10大会の代表≫

2010年 広陵
  11年 如水館
  12年 広島工
  13年 瀬戸内
  14年 広陵
  15年 新庄
  16年 新庄
  17年 広陵
  18年 広陵
  19年 広島商

 【山口】攻撃底上げ 下関国際優勢

 選抜大会に出場し、春季山口県大会を制した下関国際がやや優勢だ。春準優勝の高川学園やベスト4の早鞆、秋3位の宇部鴻城が追う。

 下級生主体の下関国際は秋春ともに中国地区大会で準優勝。甲子園で好救援した左腕古賀に続き、右腕松尾の安定感が増した。持ち味の堅守と走塁に、春以降底上げを図った攻撃力が加わった。

 高川学園は主砲立石を中心に、足を絡めた攻撃で畳み掛ける。主戦河野ら投手陣の仕上がりが鍵。早鞆は武次、行武、中村陸ら長打力のある打者が並ぶ。宇部鴻城は181センチ右腕の天野を切れ目のない打線が支える。

 秋の県大会で32年ぶりに優勝した桜ケ丘、春ベスト4の西京も可能性がある。

≪過去10大会の代表≫

2010年 南陽工
  11年 柳井学園
  12年 宇部鴻城
  13年 岩国商
  14年 岩国
  15年 下関商
  16年 高川学園
  17年 下関国際
  18年 下関国際
  19年 宇部鴻城

 【岡山】創志学園・岡山学芸館が軸

 春の中国地区大会を制した創志学園と、2連覇を目指す岡山学芸館の2校を軸とした争いになりそうだ。

 秋春の岡山県王者創志学園は最速146キロ右腕川端、左腕河野ら投手陣が充実。3番山岡をはじめ、打線は勝負強い。岡山学芸館は1年夏に甲子園の土を踏んだプロ注目右腕仲村が大黒柱。勝楽、宇地原の両2年生が打線の軸となる。

 春の県大会準優勝の倉敷商、堅守のおかやま山陽が追い、春ベスト4の総社南や秋2位の関西が続く。

≪過去10大会の代表≫

2010年 倉敷商
  11年 関西
  12年 倉敷商
  13年 玉野光南
  14年 関西
  15年 岡山学芸館
  16年 創志学園
  17年 おかやま山陽
  18年 創志学園
  19年 岡山学芸館

 【島根】立正大淞南など上位混戦

 春の島根県大会覇者の立正大淞南、秋の県大会を制した石見智翠館、秋春2位の浜田など上位校に差はなく、混戦模様だ。

 立正大淞南は持田、谷川の2年生バッテリーが軸。石見智翠館は一発のある宮本ら県内屈指の打力が自慢だ。浜田は140キロ超の直球と制球の良い右腕橋本が引っ張り、17年ぶりの甲子園を目指す。

 昨夏の代替大会で優勝した益田東はノーシードだが、総合力は高い。開星や矢上にも勝機はある。

≪過去10大会の代表≫
2010年 開星
  11年 開星
  12年 立正大淞南
  13年 石見智翠館
  14年 開星
 15年 石見智翠館
  16年 出雲
  17年 開星
  18年 益田東
  19年 石見智翠館

 【鳥取】鳥取城北・米子東など有力

 近年甲子園争いを繰り広げる鳥取城北と米子東に、春の鳥取県大会を制した米子松蔭を加えた3校が有力だ。

 選抜大会1勝の鳥取城北は優勝校の東海大相模(神奈川)に善戦。畑中、徳山らを中心とした強打が売りだ。2大会連続優勝を狙う米子東は投打のバランスが良い。主戦舩木佑が安定し、打線は小技も使える。

 機動力が武器の米子松蔭は、21年ぶりの春優勝で勢いに乗る。1番藤江からの上位打線は活発だ。鳥取商や八頭も頂点をうかがう。

≪過去10大会の代表≫

2010年 八頭
  11年 鳥取商
  12年 鳥取城北
  13年 鳥取城北
  14年 八頭
  15年 鳥取城北
  16年 境
  17年 米子松蔭
  18年 鳥取城北
  19年 米子東

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