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「子どもが学校に向かった直後に避難指示。不安に」 休校判断、学校ごとに基準【こちら編集局です】

2021/7/9 21:26
通学の時間帯に大雨となった広島市内=9日午前8時6分、広島市安佐南区(画像の一部を修整しています)

通学の時間帯に大雨となった広島市内=9日午前8時6分、広島市安佐南区(画像の一部を修整しています)

 「子どもが学校に向かった直後に『避難指示』が出て不安になりました」。前日に続いて広島市内で大雨が降った9日、佐伯区の会社員男性(40)から編集局に戸惑いの声が寄せられた。学校はいつ、どんな基準で休校や自宅待機を判断するのか。登校時間帯に避難指示が出た場合はどうなるのか。市教委や学校に対応を聞いた。

 ▽急傾斜地や川近く 立地考慮

 同市はこの日、午前8時半すぎから9時すぎの間、全141小学校区のうち45校区を対象に避難指示を出した。各校の始業時間はおおむね8時半。つまり子どもが学校に着いてすぐに避難指示が出た形となった。

 多くの学校は、午前6時の段階で警報が出ていたら同7時ごろにその日の対応について保護者に連絡している。また「登校時間帯」に避難情報が出た場合は登校させないのが原則だ。

 ただこの日の避難指示が「登校後」だったため、通常通りとなった学校も多い。市教委健康教育課は、大雨のリスクを踏まえ「子どもの安全を校内で確保するよう各校に伝えた。下校も天候や通学路の安全を確かめた上で適切に判断するよう求めた」としている。

 保護者からは8、9日の学校の対応を巡ってこんな疑問も届いた。「わが子は通常通り登校したが、同じ区内の別の学校は休校になった。どうして?」

 実は大雨の時の自宅待機、休校、始業時間の繰り下げなどの判断基準は学校ごとに異なる。急傾斜地や川が近くにあるかといった立地などにより、各校は方針を定めている。

 例えば西区の己斐東小は両日とも休校だった。下原正樹校長は「土砂災害警戒区域内に校舎があるという立地を考慮し、ハードルを高くしている」。一方、同小から約2・5キロ南西の古田小など、近隣で休校にしなかった学校もある。

 ただ学校が「登校できる」と判断しても、大雨時の登校を不安に思う保護者もいるだろう。健康教育課は「警報が出ている状況で休校にならなかった場合、自主的に登校させなくても妥当性があれば欠席扱いにはならない」とする。

 危険を感じる状況であれば、保護者側に登校を控える判断も求められそうだ。(新本恭子、山崎雄一)

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