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ごみ収集、コロナ感染リスクの緊張感 市民のマナー、ポイントは【こちら編集局です あなたの声から】

2021/9/8 21:20
家庭ごみを慎重に回収する作業員(7日、広島市中区)

家庭ごみを慎重に回収する作業員(7日、広島市中区)

 「収集中にごみ袋が破れて中身が飛び出すと、作業員が新型コロナウイルスに感染する可能性がある。家庭ごみの出し方に注意してほしい」。収集作業員の50代男性(呉市)から編集局に切実な声が寄せられた。流行の第5波で自宅療養者が増え、収集現場ではこれまで以上に緊張感が高まっているという。コロナ禍のごみ出しマナーは―。収集作業に同行し、行政の担当者に話を聞いた。

 ▽自宅療養時など袋2重に

 7日朝、広島市中区南吉島地区。市の収集車が民家や集合住宅を回り、道路脇に出された可燃ごみを回収していた。作業員は袋が破れていないか、袋の口が緩んでいないかを確認し、車後部の圧縮装置に慎重に入れた。車内には消毒液を用意し、小まめに手指の衛生状態を保っていた。

 「感染が急拡大したからか、最近はマスクのごみが特に増えた」と市中環境事業所(中区)の那須新次係長。回収時、袋が破れるなどしてごみが周囲に散らばっている場合、作業員は以前は手で拾うこともあったが、ほうきとちり取りを使うよう注意喚起を徹底している。

 リスクは作業員だけではない。共同のごみ置き場などで使用済みマスクやティッシュなどが路上に散乱すると、住民も感染する恐れがある。

 ごみを出す際、どんなことに気を付ければいいのだろう。

 市業務第一課の小林一申(かずのぶ)指導担当課長は「家庭に感染者や感染が疑われる人がいる場合、ごみ袋は2重にしてほしい」と求める。例えば、使用済みマスクやティッシュなどを小さなポリ袋に入れた後、大きなごみ袋に入れる。いずれの袋も口はしっかり縛る。ウイルスの付いたごみが外に飛び出すリスクを減らすためだ。

 袋いっぱいにごみを詰め込まず、袋の中の空気をできるだけ抜いておくことも重要だ。収集車で圧縮する際に破裂しにくくなり、作業がより安全になる。破裂した時に袋内の液体が飛び散るのを防ぐため、那須係長は「生ごみは水気を十分切って袋に入れて」とも呼び掛ける。感染者や感染が疑われる人が飲み終えたペットボトルは、キャップとともに可燃ごみとして出すことなども促す。

 広島県によると、県内の自宅での療養者と入院などの待機者は千人を超える。コロナ禍の収束はなお見通せず、収集作業員が感染リスクと隣り合わせの状況は続く。隣近所にも配慮し、日頃からごみ出しのマナーを大切にしたい。

 コロナ禍の家庭ごみの出し方は市ホームページでも確認できる。https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/korona/138458.html
(東山慧介) 

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