コラム・連載・特集

テーマパークの主役

2021/9/22 6:39

 顔つきがちょっと違うミッキーマウス、どこか滑稽なドラえもんにキティちゃん…。「偽物」の縫いぐるみが中国の遊園地を闊歩(かっぽ)していたのは14年前のこと。数年前まで健在だったようだが、どうしているだろう▲経済成長とともに人々の本物志向も高まってきたに違いない。香港や上海のディズニーランドに続き、ユニバーサル・スタジオ・北京が開園した。コロナ感染も心配ではないようで親子連れらでにぎわっているという▲「ハリー・ポッター」など日本でも人気のアトラクションには行列ができる。米中対立は激しくとも中国の人々はハリウッド映画に親しんでいる。10年ほど前まで、海賊版DVDが路上で売られていたのも、今は昔か▲その中国が環太平洋連携協定(TPP)に加入を申請した。本気か、離脱した米国はどう出るのか―。加盟国を揺るがしている。公正な自由貿易へ、キャラクターや映画など知的財産権の保護も求められる。果たして▲中国は富裕になった俳優らを「不良」として排除し始めた。自国文化の重視を強める。どこまで米国の文化を許容するだろう。テーマパークの主役もどこか違う愛国キャラクターが取って代わるかもしれない。 

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

天風録の最新記事
一覧


 あなたにおすすめの記事