2021衆院選特集

河村氏、公明党本部に秋波 地元議員は林氏支援 保守分裂の衆院山口3区

山口2021/10/4 0:13

 次の衆院選山口3区を巡り、自民党現職の河村建夫元官房長官(78)が公明党に秋波を送っている。9月下旬には隣県の広島3区入りし、同党の候補者への支援を呼び掛けた。背景には、参院議員を辞職して3区に転身を図る林芳正元文部科学相(60)の全面支援を打ち出している公明党の地元議員の存在がある。

【地図で見る】河村氏と林氏の勢力図

 ▽河村氏、各所巡り支援要請

 総裁選の最中の9月21日、河村氏の姿は同じ3区でも広島の方にあった。立候補する公明党比例代表中国ブロック現職の斉藤鉄夫氏を個人的に応援するためだ。関係者によると、河村氏が文部総括政務次官、斉藤氏が科学技術総括政務次官を務めていた時期が重なり、親交があるという。

 河村氏は自身が会長を務める議員連盟と全日本私立幼稚園PTA連合会に関係する広島市内の団体や幼稚園を訪れ、斉藤氏の支援を要請。公明党の支持母体である創価学会の幹部とも面談した。河村氏の陣営幹部は「山口県の公明党が先走ってご迷惑をお掛けした」「本部としては決定していない」などと言葉を掛けられたという。幹部は「広島入りはいろんな意味でいい機会になった」と明かす。

 河村氏が「お忍び」で広島入りした背景には、その山口県の公明党議員の動きにある。自民党の公認候補を争う林氏の支援を鮮明に打ち出しているからだ。前回2017年の衆院選では3区内で公明党は約2万1千票の比例票を獲得した。保守分裂選挙に影響を与える票数だ。

 岸田文雄氏が自民党の新総裁に決まった9月29日、林氏が岸田派のナンバー2の座長を務めていることから、公明党県本部の先城憲尚代表は「これで弾みがつく」と喜んだ。関係者によると、党県本部は林氏が3区への立候補を正式に表明した7月15日の2日前に全面支援を決めている。
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