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脱「べからず」の会食心得は

2021/11/24 7:03

 新型コロナの感染が下火となり、中国地方一円ではおととい、新規感染ゼロとなった。街に人出が戻り、店にともる明かりも増えている。それでも飲めや歌え…とはいかず、どこか気が晴れない▲肝心の謎が晴れていないせいだろう。「第5波」がなぜ、これほど急激に収まったのか。理由が定かでない。頼みの専門家たちも「―かもしれない」「―の可能性がある」と、逃げ道を用意しての説明がやっとらしい▲忘年会シーズンが近い。1年前は年末年始にかけ、感染の大波に見舞われた。再来への警戒が解けないのも無理はない。酒どころ山形では県庁を挙げ、「会食心得10カ条」を定めたという▲はしご酒や深酒は控え、飲酒を伴うカラオケは厳禁といったご法度に交じり、〈お酌はしない(上司への気遣い不要)〉が目を引く。〈自席からみだりに立ち歩かない〉も通じるところがある。コロナ禍を逆手に取り、組織風土も変えたいのだろう▲民間では昨年の冬、手酌のオンライン忘年会を試した所もあると聞く。とはいえ同じ釜の飯を食う一体感には、代え難いものがある。禁じ手だらけの「べからず集」ではない会食心得10カ条も、今の時代には欲しくなる。

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