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五輪・衆院選・ワクチン接種…今年・来年の漢字、読者が一字に込めた思いは【こちら編集局です】

2021/12/29 21:34

 東京五輪・パラリンピック、衆院選、続く新型コロナウイルス禍…。いろいろあった2021年もあと2日。編集局はLINE(ライン)で読者に「今年の漢字」を聞いてみた。日本漢字能力検定協会(京都市)が公募した今年の漢字は「金」だったが、読者が選んだのは、「迷」「耐」など混迷のコロナ禍をより象徴する漢字。22年に込める期待も漢字一文字で尋ねると、それらと対になるように、「明」などコロナ収束への願いが表れた。

 ▽「迷」いの一年「耐」え「忍」ぶ

 129人から寄せられた「今年の漢字」のうち、一番多かったのは「迷」(9人)だった。広島市安佐北区の無職男性(69)は「五輪の開催、ワクチン接種、選挙…。何につけても迷った一年」と振り返る。

 次いだのは「耐」(8人)。今夏のコロナ感染流行の「第5波」で、広島県の1日あたりの感染者数は過去最多に達した。南区の主婦(72)は「ひたすら感染対策をし、じっと静かに耐えておりました」。3番目に多かったのも、「忍」(6人)で、それぞれに家族や友人と会えない日々を耐え忍んだ一年だった。

 廿日市市で内科のクリニックを経営する医師男性(45)は「命」を選んだ。年始は20年から続く流行「第3波」の真っただ中で強い緊張感があった。春ごろには毎月のように診ていた患者がコロナに感染し、亡くなったという。4月以降は、高齢者から順次始まったワクチン接種のため、休日も大規模接種会場に出向いた。「命と向き合いコロナと戦った一年だった」とかみしめる。

 安芸高田市の主婦(66)は、8月に同市や広島市を襲った大雨の被害を念頭に「災」を挙げた。一時、避難もしたという。「来年も同じことが起こるかもしれない。早めの避難を心掛けたい」と気を引き締めた。

 コロナ禍に新しい趣味に出会った世羅町の主婦(74)が選ぶのは「初」。人生初の「文通」を始めたからだ。顔も知らない県外のペンフレンドからイラストをもらったり、趣味の写真を送ってみたり…。「来年は会いに行ってみたい」

 今年の漢字の「金」のエピソードも読者に聞いてみた。今年、大学4年の双子の息子(21)の学費を払い終えたという中区のパート女性(54)は「頑張った私に、『金』。来年は夫婦でご褒美を買おうと思います」と心を弾ませた。

 ▽コロナ「明」けて希「望」の年に

 「来年の漢字」には106人から投稿が寄せられ、「コロナ明け」を信じて「明」(9人)がトップだった。2位は「望」(5人)、3位には「安」「進」「新」(各4人)など、コロナ禍による閉塞(へいそく)感の打破を願う漢字が並んだ。

 「もともとは人との関わりが苦手だった」という安佐南区の主婦(49)。外出自粛と緩和を繰り返す中で、人の優しさに触れることが癒やしになると気付き、「優」を選んだ。「実際に会って人を気に掛けたり、心配したりする優しさを来年はもっと大切にしたい」と話す。

 佐伯区の主婦(42)は今年、韓国アイドルのBTS(防弾少年団)にはまった。アイドルを好きになったのは光GENJI以来だが、小学生の子どもたちと共通の話題ができて楽しいという。「来年もコロナが明けるかどうか分からない。でも変化した今の日常も楽しい。流れにあらがわず、身を任せてみたい」と「流」を選んだ。(高本友子)

▶今年の漢字は「金」 東京五輪やコロナ給付

▶今年の漢字、山口県内の主な市長が選ぶ

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