文化・芸能

中国短編文学賞

  • 中国短編文学賞を振り返って 命や家族に向き合った作品目立つ (6/5)

     ▽50代挑戦最多 地域に添う作品も 第52回中国短編文学賞(中国新聞社主催)は、強烈な個性を放つ大賞受賞作をはじめ、寄せられた266編に作者のあふれる思いが息づいていた。最終候補に残った作品を中心に...

  • <優秀賞> 泣き別れ 小浦 裕子 (5/15)

     広島行き上りの列車は、雪の後の思わぬ雨に濡れた人たちの蒸気で曇っていた。 依子はリュックを肩から降ろし、胸のところに抱いて列車に乗り込むと、箱席の空いているところに座った。通勤通学の時間でなくてよか...

  • 習わし守る 母親の悲しさ 優秀賞 小浦裕子さん (5/15)

    最後の挑戦 喜びより安堵 第52回中国短編文学賞の優秀賞「泣き別れ」は、作者の会社員小浦裕子さん(43)=広島市安佐南区=が祖母から聞いた母乳にまつわる風習を題材にした物語だ。「暮らしに息づく習わしに...

  • <優秀賞> 玄鳥去(つばめさる) 武田 純子 (5/14)

     人間は年を取ると少しずつ背が縮んでいくらしい。骨と骨の間が狭くなるとか体から水分が抜けていくとか色々な理由で背が低くなっていく。私のひいばあちゃんも昔はまわりの人と同じくらい背丈があったらしいけど、...

  • 生きづらさ整理 前を向く 優秀賞 武田純子さん (5/14)

    亡き祖母に感謝伝えたい 「何度も諦めかけたけれど、粘り強く続けてよかった」。第52回中国短編文学賞で優秀賞を受賞したパート武田純子さん(41)=三次市=は、十数回の応募を経て入賞を果たした。 受賞作「...

  • <大賞> きょうだい 美濃 左兵衛 (5/13)

     男の携帯電話は、さっきから胸ポケットの中でずっと震えていた。初めのうちは何度か震えては止まり、暫く止まってから、震えて、また止まる。ということを繰り返していたが、ここにきて震えが止まらなくなった。誰...

  • 書くこと 生きるよすが 大賞の美濃左兵衛さん (5/13)

     ▽家族に隠れ 納戸の奥で 第52回中国短編文学賞の大賞に決まった「きょうだい」の作者の美濃左兵衛(本名中村隆)さん(55)=廿日市市=は4度目の挑戦で栄冠に輝いた。「家族に隠れてこそこそ書いていた。...

  • 第52回中国短編文学賞の選考を終えて 高樹のぶ子 (5/9)

    異質な輝き 小気味良く貫くトーン 枚数制限が奏功 大賞「きょうだい」は、ギャンブル好きの兄と弟が、父親の弔いを出す話で、予定調和的になりがちな本賞の候補作の中で、異質な輝きがあった。兄弟も死んだ父親も...

  • 失われぬ家族の絆 描写 大賞の美濃さん【動画】 (5/9)

     第52回中国短編文学賞(中国新聞社主催)は、大賞の廿日市市の農業美濃左兵衛(本名中村隆)さん(55)たち3人の入賞者が決まった。命や家族と向き合い、希望を抱いて一歩を踏み出そうとする物語がそろった。...

  • 「第52回中国短編文学賞」入賞者決まる (5/9)

     第52回中国短編文学賞は、作家高樹のぶ子さんによる審査の結果、大賞1編、優秀賞2編の入賞者が決まりました。今回は中国5県の248人から266編の応募がありました。大賞、優秀賞の作品は13日の朝刊から...