文化・芸能
いとしきもの、奥深い観察 岸田劉生展に寄せて
2019/12/4 20:21
▽画風変えつつ「写実」追求
日本を代表する洋画家岸田劉生(1891〜1929年)は、「写実」の道を追求し、画風や技法をさまざまに変えた。描く対象も度々変化したが、そのほとんどが彼の身の回りの風景や、共に暮らす人々であった。ひろしま美術館(広島市中区)で開催中の「岸田劉生展―写実から、写意へ」は、そうした劉生の画業の変遷をたどる特別展になっている。
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