文化・芸能

「安心」の音色へ注意細心 広響再開、リハ〜本番ドキュメント

2020/7/20 19:23
マスク姿でリハーサルに臨む指揮者と楽団員

マスク姿でリハーサルに臨む指揮者と楽団員

 約5カ月ぶりに拍手が響きわたった。広島交響楽団が17日に広島市中区の広島文化学園HBGホールで開催した第402回定期演奏会。新型コロナウイルスの影響で活動休止を余儀なくされた2月末以来、初めて観客を迎えてのステージとなった。感染防止に細心の注意を払ったリハーサルから本番までを追った。

 ▽マスク姿で指揮/譜面台消毒…

 リハーサルは中区のJMSアステールプラザを会場に、本番3日前の14日に開始。指揮を担った元広響音楽監督の高関健はマスク姿で指揮棒を振った。「テンポをもっと速く」。飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、マイクを使って楽団員に指示を出す。

 全楽団員は事前にサーモグラフィーで検温を受け、マスクを着用。通常より間隔を広げて着席した。「長年、互いに息づかいを感じながら合奏してきた」。それだけに、コンサートマスターの佐久間聡一は当初、マスクや距離感に戸惑ったという。「当面は感染防止策が必要。慣れるしかない」

 2日目からは、ソリストのピアニスト藤田真央が参加した。繊細なピアノの音色に耳を澄ませ、若手ソリストの演奏に寄り添う楽団員たち。「広響の変わらない音色にほっとした」。首席ビオラ奏者の安保恵麻は笑顔をみせた。活動休止中は自宅で練習に励む傍ら「リモート合奏」に挑戦。「自分に向き合う機会にもなった。各団員の演奏も深まっているように感じる」

 本番当日は午前中からスタッフやアルバイトが、演奏会場となる広島文化学園HBGホールのバックステージに集合。検温を済ませた後、マスク姿での会場設営が始まった。楽団員が座るいすや譜面台を一つ一つ、消毒液で拭いていく。
(ここまで 680文字/記事全文 1563文字)

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  • 本番の会場入り口に置かれたサーモグラフィーカメラと消毒液。フェースシールドを装着したスタッフが、来場者の体温をパソコンの画面で確認した
  • 通常より楽団員同士の間隔を空けて臨んだ定演本番
  • 手作りの器具を使って奏者の座席の距離を測る冨永ステージマネージャー
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