文化・芸能

墓参りの証し、光をお供え 安芸門徒の伝統・盆灯籠

2020/8/9 19:51
お盆が近づき、生花店の店頭に並ぶ盆灯籠(広島市中区)

お盆が近づき、生花店の店頭に並ぶ盆灯籠(広島市中区)

 お盆を迎えるころ、広島県西部の墓は一斉に彩り豊かになる。竹の棒先を六つに割り、広げた部分に色紙を貼る「盆灯籠(どうろう)」が立ち並ぶ。浄土真宗の安芸門徒に伝わり、独自の文化として息づく。盆灯籠の由来や背景、変遷を探った。

 ▽戦前は白中心 6色は六金色に由来

 真宗には「光をお供えする」という概念があるという。夜に墓地を明るく照らし浄土にいらっしゃる仏様に思いをはせる。古くから広島の墓前に石灯籠が置かれたり、灯籠がつるされたりしていたとされる。

 そこへ紙製の盆灯籠が登場する。始まりは江戸の後期。広島城下の住人が、娘の死を悼んで立てたのが最初という説がある。本願寺派安芸教区が発行した「浄土真宗 仏事あれこれ小百科」には「石灯籠を立てて灯を供えてやりたいと考えたが、貧しく、竹をそいで紙を貼り灯籠として供えて気を休めた」とある。
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  • 盆灯籠の生産量がピークだったとみられるバブル期は、墓が見えなくなるほどの本数が立ち並んだ (1990年8月12日、同区の圓龍寺)
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