文化・芸能

【インタビュー】人形表現究め半世紀 奥田小由女さん文化勲章

2020/10/27 22:34
受章の喜びを語る奥田さん(東京都の自宅)

受章の喜びを語る奥田さん(東京都の自宅)

 文化勲章の受章が決まった人形作家の奥田小由女さん(83)は、故郷の三次市で少女時代に芸術に目覚め、創作の道を志した。独自の人形表現を切り開き、第一線を歩み続けて半世紀。古典的な技法と自由な発想が相まった作風は、工芸部門における人形の位置付けをひときわ高めた。

 ▽色胡粉塗る手法 夫の影響/夢の美術館 感性育む場に

 人形作家として初の文化勲章。夫で同郷の日本画家、故奥田元宋さんも1984年度に受章した

 工芸の中でも「人形」という細い道を一筋に歩んできたことが認められ、栄誉に思っております。結婚後は、日本画の絵の具を作るなど夫を助けていましたので、夫が受章した際には「半分はあなたのものだから」とねぎらってくれました。同じ芸術家として認め合い、尊敬し合えたことが幸せでした。

 芸術や創作への興味は広島時代に養われた。上京後は人形という分野で独自の創作を切り開く
(ここまで 381文字/記事全文 1401文字)

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この記事の写真

  • 夫の日本画家奥田元宋氏と人形作品を見つめる。互いに刺激し合いながら創作を続けた(1989年ごろ、奥田元宋・小由女美術館提供)
  • 日展で初めて特選に選ばれた初期の代表作「或るページ」(1972年、奥田元宋・小由女美術館蔵)
  • 日展で文部大臣賞に選ばれた「海の詩」(1988年、奥田元宋・小由女美術館蔵)
  • 大作レリーフ「天翔(あまかけ)る讃歌(さんか)」の制作風景。1989年に建設された広島県女性総合センター「エソール広島」のロビーを飾った(奥田さん提供)
  • 昭和女子大のキャンパスに設置された自作「歓」と(1970年ごろ、奥田さん提供)
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