文化・芸能

ミャンマーに思い寄せて 広島県内、僧侶たちの模索

2021/4/19 7:55
抗議集会の動画を紹介する小武住職。ユーチューブに「210323追悼ミニ集会」のタイトルでアップしている

抗議集会の動画を紹介する小武住職。ユーチューブに「210323追悼ミニ集会」のタイトルでアップしている

 胸がふさがる思いで、連日のニュースを見詰めている人は多いだろう。ミャンマー国軍がクーデターを強行して2カ月半。抗議する市民を弾圧し、これまでに700人以上が犠牲になったとみられる。現地と交流を続けてきた広島県の僧侶も直接的な支援ができないもどかしさを抱え、できることはないかと模索を続ける。(山田祐)

 ▽国軍に対し毅然と「NO」 西善寺(三次市)小武正教住職(63)

 3月23日、広島市中区の原爆ドーム前でミャンマー国軍に対する抗議集会を開いた。その様子を収めた動画を、動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿。会員制交流サイト(SNS)でも連日情報発信を続ける。

 仏教には「利他」という教えがあります。何事も自分だけで独占してはいけない、他者とともに分け合って生きる。そうすれば争いはなくなると説いています。

 ミャンマーは敬虔(けいけん)な仏教国で、まさに他者を思いやる穏やかな国民性に触れてきました。なのにこんなことが起きている。悔しくて憤りに震えます。人間はこれほどまでに残虐な面を持っているのか―。だからこそ仏さまの教えが必要ということなのでしょうか。

 抗議集会には僧侶の仲間に呼び掛けたほか、SNSでも参加を募って40人が参加しました。ミャンマーの人たちの何か力になりたい、何かしなければ。国軍に対し毅然(きぜん)とNOを言い続けるしかないと考えました。ユーチューブなどを通じて、広島の地でも大勢の人が怒っていると伝えたい。世界中から声が届けば、風向きは変わるかもしれません。

 強く心に残っている光景があります。ミャンマーが民政移管される前の2007年、民主化を求める市民デモに軍事政権が武力を行使しました。危険を顧みずデモの先頭に立ったのは現地の僧侶たちです。
(ここまで 735文字/記事全文 1697文字)

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