めぐる森林

　「繁殖力が強く、民家近くまで竹林が迫っていた」。島根県川本町の農業平田広文さん（73）は、昨年伐採した同町三原地区の竹林を見上げて...

　山から切り出したスギやヒノキ、広葉樹などが集まる島根県邑南町の江の川木材共販市場。4月下旬の市には、樹種や長さ、材質ごとに仕分けら...

　島根県邑南町下田所の道の駅瑞穂の近くを通ると、看板を掲げた1棟の倉庫が見えてくる。「OHNAN　WOOD　BASE（邑南ウッドベー...

　敷地に木材が山積みになっている。島根県益田市匹見町の「木の駅　ひきみ森の宝山直（さんちょく）市場」だ。　木の駅とは、山から出る間伐...

　4月中旬、松江市玉湯町の山林に、「カーン」と乾いた音が響いた。同町のストーブ専門店「ラスティッククラフト」が開いたまき割り会。島根...

　コナラやヤマザクラなどの森が広がる松江市大庭町の出雲かんべの里。舩木海さん（２８）＝雲南市大東町＝が、辺りを見上げながら散策道をゆ...

　「自然の中で働けるのは最高です」。益田市高津町の伐採現場で、チェーンソーを操る大久保林業（同市匹見町）の湟川（ほりかわ）満正さん（...

　チェーンソーを手に、サングラスをしたひげ面の男性が表紙に大写しされる。「いい木になりやがって。」との文言が添えられている。２０２１...

　まだ雪深い島根県飯南町の山林に２月下旬、２人の「林業女子」の姿があった。飯石森林組合（雲南市）の栃谷徳子さん（３９）と杉原愛梨さん...

　重機のアームの先端にぶら下がった長さ１メートルほどの機械が、ヒノキの丸太を抱くようにつかむ。ローラーで丸太をスライドさせ、不要な枝...

　ドングリと木製の小鉢を売って、苗木を育ててもらう。数年後に引き取り、山に鉢ごと植える。２０代の起業家が思い付いた森林づくりが先ごろ...

　島根県内で人工林が利用期を迎え、木材の生産量が伸びる中、新たな担い手の確保が急務となっている。県西部の高津川流域の林業事業者７社で...

　木を植えて、切って使って、また植えて―。林業は一巡りの年月が長い。島根県川本町の林業松田直美さん（６６）は祖父、父の山仕事を引き継...

　中国山地をなす島根県の山で、先人が植えたスギやヒノキが伐採期を迎えた。次世代に残すため、切って使い、植えて育てる循環を意識した森林...