日本一の男たち～赤ﾍﾙ1979

　広島東洋カープが初めての日本一を決めた１９７９年１１月４日、大阪球場での近鉄との日本シリーズ第７戦。広島が１点リードして迎えた九回...

　きょうも江夏、あしたも江夏…。先発から大野豊、渡辺秀武を挟んで、最後は江夏。古葉竹識監督の信頼は絶大だった。...

　どん底から絶好調へ。１９７９年は「エレベーターのようだった」。記憶に残るのは「野球人生最大の不振」だけ。神様に「まだ野球をやるのか...

　準レギュラーの木下富雄に次ぐ、内野の控え。一塁以外の三つのポジションを守った。「使い道を見つけてもらった。あのメンバーによく入れた...

　勝負強い打撃と、ファンを魅了する守備で、広島に６年間在籍した。「間違いなく野球人生におけるハイライトだった」。日系人を除く外国人選...

　メジャー経験を持つホームランバッター。「Ｇ砲」の見出しが紙面を飾った。１９７９年は来日３年目だった。...

　右投げの打撃投手として、左投げの佐藤玖光とともに強い時代のカープを支えた。投げる相手は山本浩二、衣笠祥雄、水谷実雄、高橋慶彦…。酷...

　１９７９年がいい年だったとはとても言えない。その象徴が６月５日、中日戦のあったナゴヤ球場で起こした「鏡割り事件」だった。　▽江夏へ...

　高卒で入団して４年目。勝ち星を２、５、１０と順調に伸ばし、この年は１７勝を挙げてチームの勝ち頭となった。...

　１９７９年開幕戦。阪神に１点差で敗れはしたが、九回表の岡の守備にスタンドが大いに沸いた。掛布のあわやホームランという当たりを、フェ...

　入団して２年目。水沼四郎、道原裕幸の両先輩にどうやって追い付くか。「勝てるのは若さと元気だけだった」と振り返るが、出番は意外に早か...

　ロッテから移籍して１年目の１９７９年、勝ち星は四つだった。その４勝がファンの記憶には鮮やかだ。後半戦のひと月足らずの間での４連勝は...

　１９７９年の広島には、頼れる左の代打が２人いた。「切り札」が内田順三なら、萩原はチャンスメーカーのような存在だった。...

　打たれては四球を出し…の繰り返しだった。「何かを残したイメージはない」。それでも名前を呼ばれ続けた。期待を感じた。抑えの江夏豊にど...

　左の代打の切り札は「年間１５本打つと、ものすごく活躍したように見えるんだ」と語る。１９７９年は出場した６７試合のうち６６試合が代打...

　日本シリーズ第７戦。４―３でリードして九回裏へ。七回から登板した江夏豊はこの日、カーブの切れが素晴らしかった。決め球はカーブしかな...

　「不振だった年ですが」と水を向けると、「規定打席に足りてるやろ」と遮った。...

　究極の万能野手だった。現役生活１４年で、守ったことがないのはバッテリーと中堅、打ったことがないのは４番だけ。遠征にはファーストミッ...

　人生を変えたホームランをこの年に打った。...

　プロ３年目。勝負の年だった。この年に駄目なら、田舎（現真庭市）へ帰ろうと思っていた。...