エッヘン!産地ごはん
飲食店応援「未来チケット」 広島近郊の有志発案、発行1枚2000円
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が広がる中、客足が遠のいて収益源に苦しむ飲食店を支えようと「ひろしま飲食店未来チケット」が誕生した。その店に将来食べに行くことを約束して前払いする商品券のようなもので、店が廃業しない限り使える。食べ歩きが好きな広島市近郊の有志約10人が呼び掛け、チケットを発行する店が増えている。
チケットは、名刺サイズの縦9センチ、横5・5センチで1枚2千円相当。それぞれの店がチケットの裏に店の印を押すなどして発行し、利用客に2千円と引き換えに手渡す。新型コロナウイルスの感染拡大が収まってから、店を訪れ2千円分の飲食を楽しんでもらう。集まったお金は各店の当面の運営資金となる。
有志の一人、広告デザイナー丸亀稔生(としお)さん(44)=廿日市市=が「出歩けるようになったら、笑顔で店に集いたい」と鮮やかな黄色でデザインし、広島県の地図を中央に配した。チケットは有志の寄付などで、今月1日に千枚印刷。広島市内の12店が発行した。さらに福山、呉市も含めて20店余りから希望があり、今週中に7千枚が刷り上がる予定だ。
中国財務局によると、店は資金決済法上、「自家型発行者」となり、それぞれの店の未使用チケットの残高が年2回の基準日に1千万円を超えなければ、届け出は不要という。
導入第1号は、広島市中区本川町の和食店「季節料理ながせ」。客の入りは3月が例年の2〜3割減、4月は予約帳の大半が白紙の状態だ。そんな中、今月初めから店にチケットを置くと、既に約40枚を利用客が引き受けた。
「国よりも市よりも早く動いてくれて、ありがたい」と喜ぶ店主の永瀬大介さん(36)。「特典もなく、店が廃業したら紙切れになるのに、『頑張って』と買ってくださる。また会えると思うと私たちも元気になれ、2千円以上の価値がある」と話す。
チケットの詳細はフェイスブックで。https://www.facebook.com/hiroshimarft/(桜井邦彦)
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