エッヘン!産地ごはん

センスを贈る広島土産 味・デザイン進化、SDGsも意識

2021/7/3

 広島のお土産が進化している。レモンやカキなどの加工品が多彩になり、新感覚のスイーツも登場。SDGs(持続可能な開発目標)につながる作り手の姿勢がにじむ商品も増えてきた。新型コロナウイルスの影響でまだ遠出をしにくいこの夏、離れた家族や友人に古里のギフトを贈ってみませんか。

 ▽レモン・カキ…多彩な加工品

 すっかり有名になったレモンや根強い人気が続くカキ。「広島ブランド」を象徴する食材の加工品の幅は広がるばかりだ。カキのオイル漬けは、おしゃれなオイスターバーを連想させるパッケージや味付けに。レモンはケーキだけでなく、酒から調味料まであらゆる品のフレーバーに用いられるようになった。

 【カキのオイル漬け マルイチ商店】

 洋風酒場風のおしゃれなイメージのオリーブオイル漬け。アヒージョなど多彩な商品がある。オイル漬け2本のギフトセットは3240円。

 【発酵れもん胡椒(こしょう) よしの味噌】

 広島レモン果汁の爽快感とピリッとした唐辛子が絶妙な薬味。米麹(こめこうじ)で仕込んでおり、夏場の冷ややっこや麺類、肉料理にも合う。1個540円。

 【海風土(シーフード) 今田酒造本店】

 酸味が引き立つ日本酒はカキ料理と抜群に相性がいい。ソーダ割りがおいしく、海外での評価も高い。720ミリリットル1650円。

 ▽新感覚スイーツ

 JR広島駅の商業施設ekieをのぞくと、白い見た目と食感が魅力の「淡雪花(あわせつか)」など、これまでとひと味違ったスイーツも並ぶ。定番の「もみじまんじゅう」にも変化が。真っ黒など目を引くパッケージや、いろいろな味を詰め合わせたセットの数が増えている。

 メーカー「藤い屋」(廿日市市)の担当者は「渡す相手に『センスがいい』と思われる、見栄えの良い品づくりを意識しています」と話す。SNS(会員制交流サイト)でイメージが拡散する時代。あふれる土産品の中から選ばれるため、「映(ば)え」の志向が強まる。

 【立町カヌレ カスターニャ】

 広島市中心部の地元店の焼き菓子カヌレが「映えておいしい」と全国区の人気に。フレーバーもチョコ、レモン、ブルーベリーなどいろいろある。ギフトセットは15個入り3672円。

 【淡雪花(あわせつか) 藤い屋】

 「しゃり、ふわ、ぷるん」とした食感が魅力的な和洋折衷の菓子。レモン果汁の寒天をギモーヴで挟んでおり、冷やすとおいしい。8個入り1680円。

 ▽作るプロセスに注目

 そんな流れをくみつつ、素材や作り方のプロセスを売りにする商品もある。尾道市に移住した若者たちが手作りする「ウシオチョコラトル」のチョコレートはその一つ。大量生産とは距離を置き、海外を訪れて出合ったカカオ豆、フレーバーには無農薬栽培の果物などを使う。SDGsが叫ばれる時代に、人や環境に配慮した作り手の暮らし方が商品の価値を高める。

 【宮島はちみつ はつはな果蜂園】

 世界遺産の島・宮島(廿日市市)の原生林でミツバチが集めた百花蜜をそのまま届けようと養蜂家が瓶詰め。季節によって味の違いを楽しめる。1個1200円から。

 【チョコレート ウシオチョコラトル】

 無農薬や植物性の素材を取り入れた六角形のチョコレート。焙煎(ばいせん)、製造も手作業だ。デザイナーが手掛けたパッケージも人気。5枚入りギフトボックスは4320円。

   ◇

 ekieの「おみやげ街道」の岡本美保店長は「特に若いお客さまは、職場や親族に付き合いで渡すような商品を好まない傾向がある」と話す。選ぶ基準は、自分が欲しいもの、親しい人に喜ばれるもの―。「だから定番品でも多彩な味が好まれるし、見た目のセンスも問われます」

 変わるニーズに押され、バラエティー豊かになっている広島土産。選ぶ楽しさも増しそうだ。(田中謙太郎) 


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