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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

福祉施設とアート 融合目指す


理事長 永見 憲吾 (ながみ けんご)

―各施設の新型コロナウイルス対策はどんな点に気を配りましたか。

 介護老人保健施設などグループ内には、40の高齢者福祉施設があります。利用者の中には、健康に不安を抱えるお年寄りも多くおられます。1400人の職員や入居者など、施設内から感染者を出さないよう、グループ内4人の医師の助言をもとに、入退出時の健康・安全チェックなど感染防止策を徹底しています。今冬は、職員全員にインフルエンザの予防接種を受けてもらい、費用も法人が一部負担しました。

―コロナ禍で、海外からの留学生の受け入れに影響はありましたか。

 15年前に留学生を初めて受け入れて以来、これまで800人を超える学生が学んできました。2020年4月から中国やベトナムからの留学生53人が専門学校で学ぶ予定でしたが、来日できなくなりました。5月にオンライン授業をスタート。現地職員の支援のもと、授業は順調に進んでいます。10月からの後期入学者30人も含めて、条件が整ったことを確認し、11月下旬から来日させ、順次受け入れを進めました。

―独自の「介護人材プロジェクト」を考案中だそうですね。

 当グループでは、若い世代の介護人材の育成に力を入れてきました。25年には国内全体で約34万人の介護職員が不足するといわれています。グループ内の専門学校で学ぶ学生に対して、就職予定の施設などから学費の一部を奨学金として支援してもらい、その後働きながら分割返済。3年間働いた時点で、報奨金として一定の金額を支給することで、本人たちのやる気を促すという仕組みです。21年度からの実施に向けて体制づくりをしています。

―新しい特別養護老人ホームを建設する予定です。

 22年度初めのオープンを目指して、広島市南区内に「IGLナーシングホーム信愛の郷」(仮称)を建設します。ショートステイを含めて、100人の入居を可能にする予定です。「世界で唯一、アートギャラリーが併設された高齢者福祉施設」が最大の特徴です。保養地とも、福祉リゾートともいえる施設を目指します。人間が絵画や音楽を「美しい」と感じたとき、脳の一部分の血流量が増加し、うつ病や認知症の改善に効果的との研究成果もあります。


「IGLナーシングホーム信愛の郷」のイメージ
概要
団体名IGLグループ
所在地〒731-0154
広島市安佐南区上安6丁目31-1
Tel 082(830)3355
設立1969年4月
事業内容高齢者福祉:介護老人保健施設ベルローゼほか40事業所
保育施設:幼保連携型認定こども園4園、保育所型認定こども園4園
専門学校:IGL医療福祉専門学校
医療・健康事業:クリニックアルペンローゼほか2事業所
関連事業:(株)エーデルワイスほか4事業所
職員数1400人(2020年11月現在)
ホームページhttps://www.igl.or.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。