中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

ものづくりを結ぶ 一つの部品

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代表取締役社長 藤代 祥之 (ふじしろ よしゆき)

―昨年はどんな一年でしたか。

当社は半導体製造に関連するロボットや装置を開発・製造しています。昨年は仕入れ先、販売先との関係を深めた年といえます。半導体、工作機械、ロボットなどの業界が活況で、当社でも一部部品の入手が困難になりました。発注から納期まで1年以上掛かってしまうケースもあり、やむなく販売先への納品が遅れてしまうこともありました。少しでも遅れを防ぐため、私も仕入れ先へのお願いと、販売先への説明に回りました。おかげさまで前向きな部品の供給もあり、現在のところ販売先から注文のキャンセルや、他社に切り替えるといった動きはありません。供給体制が起因となる納期遅れの問題は19年度中に解決させます。

―どのような教訓を得ましたか。

部品が一つ足りないだけで製品が作れないという歯がゆさを強く感じました。それは当社の製品を待つ販売先も同じ思いでした。一方、納期を早めてほしいと販売先に言われて自分たちも苦労しているのに、同じことを仕入れ先に依頼して困らせている。仕入れ先の悩みは自分たちのものであり、販売先のものでもあるということが改めてみえてきました。当社を取り巻く環境は一つの家族のようです。支えているのは仕入れ先と販売先。その先にさらにつながり合う存在がいます。一人の問題が家族の問題であるように、一つの部品はその家族に影響を与えます。家族が互いに思いやることで絆を深めるように、当社も周辺環境にも同じことが言えます。自分たちがうれしいことはきっと相手も喜んでくれるはず。その時から対話の方法が変わった気がします。改めてグループ全体でスケールを大きく捉え、懇切さを意識する機会にしたいと思います。

―今後の展開は。

新たに中国と米国での売り上げが伸びてきました。営業を強化し、顧客開拓をしてきた成果といえます。今年は人員を増やし、アフターサービスにも力を入れます。

―今年は新工場が稼働します。

ベトナムの工場増築部分が6月をめどに稼働します。全体の生産能力は、増築前と比べて約3倍の見込みです。韓国でも製品の大型化や増産に向けて工場を拡大移転する予定です。今後も技術を磨き、新製品開発と安定供給に挑み続けます。

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ローツェ製品は半導体を使用する製品とその生活を支えています
概要
社名ローツェ株式会社
所在地〒720-2104
福山市神辺町道上1588-2
Tel 084(960)0001
設立1985年3月
事業内容半導体・FPD・ライフサイエンス関連装置の開発設計・製造・販売
資本金9億8200万円
売上高522億4800万円(2018年2月期)
従業員数1983人(2018年8月現在)
支社・支店・工場九州工場、神奈川FAセンター
関係会社国内(茨城県つくば市)
海外(アメリカ、ベトナム、台湾、韓国、シンガポール、中国)
ホームページhttp://www.rorze.com/