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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

新社屋計画 開発と営業を集約


代表取締役社長 菅田 雅夫 (すがた まさお)

―昨年は創業80周年でした。

 準備していた記念イベントや懇親会は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。しかし記念事業の一つで、現在の本社近くに新本社ビルを建設する計画は進行中です。6階建ての新社屋には、工作機械、建築設備機器、環境改善機器の3部門の開発と営業セクションを集約。互いに交流することで新しい技術や製品のアイデアを生み出しやすい環境を整えます。完成予定は来春で、太陽光発電システムを備えるなど、省エネ性能にも優れたビルにします。

―何に力を入れていますか。

 工作機械部門は、自動車関連が中心です。自動車の電動化により、鉄からアルミへと部品の軽量化が進む中、それに対応した高精度で高効率な切削加工システムの開発を進めています。メンテナンスも重要なため、コロナの状況をみながら、中国など海外のアフターサービス拠点の充実も図ります。建築設備機器部門と環境改善機器部門は協働し、カット野菜工場や総菜店向けの野菜洗浄機を開発。高速の旋回水流で野菜を傷つけずに洗浄できるのが特長です。

―医薬関連の装置も開発し、注目されました。

 一例が医薬品工場向けの微粒子回収装置です。医薬品の製造現場では、粒状の原料をタンクに投入する際、高薬理活性微粒子の飛散をどう防ぐかが、品質と作業者の健康を守る上で重要です。開発した装置は可動式で、微粒子の発生源近くに運んで吸引でき、飛散を最小限に抑えられます。装置内部にはポリエチレン粒を敷き詰めたフィルターがあり、吸引した微粒子をろ過して排気。安全性が評価され、医薬品製造会社から受注が決定しました。この除去技術を応用し、コロナなど感染症を防ぐ製品を開発できないか検討中です。

―今後の目標は。

 当社が掲げる事業テーマは「地球益を考えたものづくり」。時代や社会のさまざまなニーズに応えながら、環境保全にも貢献できる新技術や新製品の開発に挑み続けます。社内では、デジタル化による業務効率の向上や働き方改革を加速させます。このほか、2019年に福島県郡山市にある工場が台風による浸水被害に遭ったことを踏まえ、芦田川近くにある本社周辺の洪水対策も進めており、災害に強い企業も目指します。


工作機械のベッドレスマシニングセンタ(左)と
環境改善機器の医薬品工場向け微粒子回収装置
概要
社名ホーコス株式会社
本社所在地〒720-8650
福山市草戸町2-24-20
Tel 084(922)2600
設立1945年1月
事業内容工作機械、環境改善機器、建築設備機器の製造販売
資本金8500万円
売上高239億9559万円(2020年9月期)
従業員数789人(2020年10月現在)
支社・支店・工場福山北事業所、加茂事業所、郡山事業所、支店営業所26カ所
関連会社ホーコス・アスリード(株)、ホーコス・ステンレス工業(株)、ホーコス福島(株)、韓国ホーコス(株)、ホーコス・テクニカルセンター・オブ・アメリカ(株)、ホーコス・マニュファクチャリング・タイランド(株)、ホーコス・タイランド(株)
ホームページhttps://www.horkos.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。