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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

金仏壇作り 41年連続で日本一


代表取締役社主 三村 邦雄 (みむら くにお)

―昨年はどのような年でしたか。

 コロナ禍の中、仏壇・仏具の売り上げの落ち込みはありませんでした。金箔(きんぱく)と漆を用いた金仏壇は、製造出荷本数で41年連続日本一を達成しました。  仏壇は仏様や先祖に手を合わせていただくためのものです。ステイホームの間、心を安らげてくれる役割を担う仏壇のありがたみに、あらためて気付いた方が多かったのではないでしょうか。

―仏壇のニーズの変化は。

 住まいや地域性によって、お求めになる仏壇に違いがあります。マンションが増えている広島都市圏では、小型でシンプルなデザインの「モダン仏壇」が人気です。一方、浄土真宗の信仰が息づき、広い一戸建ての多い地域では、金仏壇の売り上げが5割以上を占めます。店舗面積が日本最大級の神辺グラン仏壇館(福山市神辺町)では、真宗以外の宗派の唐木仏壇も堅調です。
 お客さまのニーズは、本格的な金仏壇から多品種に変わってきました。ニーズを探るため、モデルルームに出掛け、新たな製品開発の参考にすることも。時代の移り変わりを常に注視しています。

―伝統的工芸品の金仏壇をどう守っていきますか。

 従来の金仏壇を丁寧につくりながら、良質で適正価格の金仏壇も提供し、お客さまへのサプライズを仕掛けていかないといけないと考えています。当社は全て直営工場で製造しています。職人は装飾、塗り、デザインなど匠(たくみ)の技を日夜磨いています。その利点を生かし、迅速で独創性の高い製品開発に取り組んでいきます。昨年の全国伝統的工芸品仏壇仏具展で金仏壇3点が中国経済産業局長賞などを受賞。実績が認められ寺院・神社や仏壇の修復の受注も増えています。

―これからの展望は。

 長男(三村和雄氏)が2019年5月、社長に就任しました。販売時点情報管理(POS)システムの導入で在庫管理の効率が高まりました。「温故知新」の心で安定成長を図ってほしいと願っています。
 寺町本店(広島市中区)の刷新も課題です。近くにサッカースタジアムができれば人通りが多くなるので、店舗の刷新を当社のイメージアップにつなげていきたいです。


日本最大級の神辺グラン仏壇館
概要
社名株式会社三村松
本社所在地〒730-0033
広島市中区堀川町2-16
Tel082(256)0001
設立1958年5月【創業 慶応元(1865)年】
事業内容仏壇、仏具製造及び卸小売り
資本金45億7000万円(自己資本)
売上高40億5000万円(2020年4月期)
従業員数366人(2020年4月現在)
支社・支店・工場立町本通り店、寺町本店、楽々園本店、八木本店、呉本店、西条本店、神辺グラン仏壇館、岩国本店、和の工芸館(ぶつだん通り)、吉島工場、鹿児島工場、宮崎工場
ホームページhttp://www.mimuramatsu.co.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。