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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

顧客と接点広げる店舗づくり


取締役頭取 小田 宏史 (おだ こうじ)

―2019年度からの「中期経営計画」が最終年度を迎えます。

 金融の枠を超えて地域や暮らしを応援する「地域価値向上会社」を目指した活動を加速させています。昨年6月、組織を改編しユニット制を導入。従来の銀行機能を軸として、より高付加価値で便利な金融を目指す「金融ユニット」と、社会課題の解決を目指す「地域共創ユニット」を設け、専門的に取り組める体制を整えました。

―金融分野で力を入れるのは。

 インターネットバンキングやキャッシュレスが普及する中、お客さまとの接点を広げる店舗づくりに取り組んでいます。一例が今秋にリニューアルオープンする4階建ての向洋支店(広島市南区)です。調剤薬局を運営するマイライフ(呉市)と協業し、健康レシピを提供するカフェを併設。さらに、来店客の健康状態をチェックし、管理栄養士がアドバイスをする健康ラボや医療機関も入ります。健康管理からライフプランの相談までワンストップで対応できる全国でも新しい取り組みです。

―地域共創の取り組みは。

 持続可能な農業モデルの構築をしようと昨年4月、グループ会社として農業法人バンカーズファーム(下関市)を設立。出向した行員3人が岩国市内の集落に移住し、ワサビの栽培を進めており、初年度には約7トンの収穫を見込んでいます。
 中小企業の事業承継などを支援するため、19年に設立した人材紹介会社「YMキャリア」(下関市)の広島オフィスを昨年11月に開設。管理職候補や副業・兼業として業務を担う人材を首都圏から呼び込み、事業の発展をサポートします。

―日本マイクロソフト(MS、東京)との連携をどう生かしますか。

 地域のデジタル化を推進する目的で昨年10月、MSと連携協定を結びました。MSのクラウドサービスや技術を活用し、地域の企業などにビデオ会議を活用した効率的な働き方や、人工知能(AI)を使った事業改革などを提案します。今春には平和通出張所(広島市中区)を改装し、最新の情報システムを備えた共有オフィスを開設。経営者や起業家、IT技術者、学生に交流の機会を提供し、有望なアイデアが出れば、事業化を検討します。広島に新しい産業の芽を育てるお手伝いをしていきます。


今秋リニューアルオープン予定のもみじ銀行向洋支店
概要
社名株式会社もみじ銀行
所在地〒730-8678
広島市中区胡町1-24
Tel 082(241)3131(代)
創業1923年11月
事業内容銀行業
資本金100億円
経常収益436億6808万円(2020年3月期)
従業員数624人(2020年3月現在)
店舗数108店舗(98支店、10出張所)
関係会社(株)山口フィナンシャルグループ
ホームページhttps://www.momijibank.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。