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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

価値観を見直す時代 共に歩む


代表取締役社長
最高経営責任者
民秋 清史 (たみあき きよふみ)

―コロナの影響で厳しい環境の中でも、業務改善を推進しました。

 コロナによって経営的に厳しい部分はありましたが、改善の機会と捉えました。その一つがこれまで慣例で行ってきた非効率な業務を見直したことです。無駄な出張や会議を取りやめ、仕事の本質が浮き彫りになりました。さらに大きいのは、ステイホームやリモートワークによって、リアルで人と会うことの価値を再認識したことです。全てのスポーツが一時的に中断したことで、スポーツの持つ力や意義も改めて注目を集めました。コロナをきっかけに本当に必要なものと不必要なものの選別が行われた1年だと感じます。

―昨年10月には社会基盤事業本部を新設しました。

 社会基盤事業本部はさらなる成長を視野に、以前から手掛けてきた事業を独立させた組織です。橋の耐震性を向上させる産業資材事業と、港湾で活用されている浮桟橋の供給・メンテナンスを行う親水用品事業が柱です。人と自然が共存できる環境の整備を推進していきます。

―近年立ち上げた新規事業が新たな展開を見せています。

 「車椅子」から「クルマイス」へ。「眼鏡」が視力の矯正器具から「メガネ」という日常のアイテムになったように、車椅子の認識を変えるというコンセプトで開発した「ウィーリィ」が海外のデザイン賞を受賞しました。機能性はもちろん、感性に訴える点が評価されています。
 3人制バスケットボール「3×3(スリーエックススリー)」を楽しむためのゲームユニットの販売・レンタル事業「モルテンB+(ビープラス)」では、1人でも練習可能な「シューティングマシン」を発売しました。昨年は広島ドラゴンフライズがB1リーグに昇格し、明るい話題を振りまきました。当社も引き続きバスケットボールの普及活動に励みます。

―今年の展望を教えてください。

 今年は昨年得た気付きを実行に移す年です。世界中の人が自分の価値観を見つめ直し、本質的にいいものしか求められない時代になりました。開発の強化を行い、本当に必要とされる商品の提供を進めます。次世代に何を残すのか、「LEGACY(レガシー)」というテーマについても全社員で取り組んでいきます。


新しいリーダーと共に開発を強化していきます
概要
社名株式会社モルテン
本社所在地〒733-0013
広島市西区横川新町1-8
Tel 082(292)1381
設立1958年11月
事業内容スポーツ用品、自動車部品、医療・福祉機器、親水・産業用品の開発、製造、販売
資本金3億1614万円(日本本社)
売上高365億円(単体・2020年9月期)
従業員数単体675人、グループ全体3400人(2020年9月現在)
支社・支店・工場30拠点(グループ全体)
関連会社16社
ホームページhttps://www.molten.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。