中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

働きやすさと介護の質向上を

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理事長 石田 晃司 (いしだ こうじ)

―昨年4月に「Fプロジェクト」をスタートさせましたね。

プロジェクト名のFは、曜日、時間帯の制約なくフルで就業できる職員を指します。それ以外の職員をL職員と呼びます。このプロジェクトはそのF、Lの職員のバランスを異動や採用で最適にします。それまでは、日曜や祝日、時間帯によって生じる職員不足をF職員が残業や休日出勤で埋めざるを得ませんでした。これが続くと、F職員は疲弊し、離職してしまいます。悪循環を断つため、F職員の手当を大幅に上げて、異動・採用を促進しました。特別養護老人ホームや老人保健施設など、順次プロジェクトを進めています。Fプロジェクトが完成した施設では、夜勤の回数が減り、1人当たりの残業時間が月19時間から、10時間以内に収まるようになりました。また、サービスの質が上がり、休みも取りやすくなりました。

―ほかに人員不足解消の策はありますか。

効率的な業務で時間短縮を目指します。介護の記録は一部、音声入力ソフトを使い、記録用紙はチェックを入れればいいだけの項目を増やしました。また、昨年春から夏にかけ、コストがかかり過ぎていたデイサービスを3カ所閉め、職員が足りない施設に回すことにしました。職員の数に合った施設運営をします。

―外国人技能実習生の受け入れに積極的です。

昨年11月、カンボジア人の技能実習生2人を受け入れました。介護職です。3月までにあと3人増やし、数年の間に25人まで増やす予定です。実習生は真面目で、向上心旺盛です。日本語は日常会話ができ、日々上達しています。後に続く実習生が早く仕事になじめるように、2人をリーダーに据えて、実習生向けの教育プログラムを整備します。日本人に負けないレベルの技術と心を持つ実習生に育てるのが夢です。

―グループ全体で目指すのは。

介護の質の向上と、職員の待遇の向上です。職員が働きやすい職場になれば、介護の質も上がるはずです。Fプロジェクトのおかげで、仕事に余裕が生まれ、職員がお年寄りと関わる時間が増える成果が上がっています。施設内でのあらゆるハラスメントも追放し、働きやすい職場づくりを進めます。

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技能実習生の2人
概要
法人名社会福祉法人FIG福祉会
所在地〒735-0014
広島県安芸郡府中町柳ケ丘20-2
Tel 082(508)0222
設立1991年3月
事業内容社会福祉事業、介護事業、保育事業
従業員数400人(2018年10月現在、グループ全体)
関連会社学校法人府中石田学院、(株)チェリーゴードケア、(株)チェリーゴードサービス
ホームページhttp://www.fig-g.jp