広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部
2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

堅調の豆腐類 安定供給が強み


取締役副社長 山名 徹 (やまな とおる)

―2020年の「巣ごもり消費」の影響はありますか。

 外出自粛の影響で多くのスーパーで急激な需要拡大があり、当社への注文も増加しましたが、製造ラインには余力をもっているため発注にも応えられました。欠品することなく安定して商品を納入し続けたことで、当社の供給力を取引先に再確認していただけたと思います。
 流通の目安は当社の場合、各工場から300キロ圏内です。本社工場(三原市)、関西工場(滋賀県甲賀市)、富士山麓工場(静岡県小山町)を合わせると東北九州の一部を除き、ほぼ全国をカバーできます。

―19年に稼働が始まった富士山麓工場の状況は。

 富士山麓工場は大規模な工場です。最新の製造ラインを導入し、1ラインで1時間当たり最大1万5千パックを製造しています。製造から包装、梱包(こんぽう)まで、ほぼ無人の衛生的な環境で作業しています。不良品はカメラ映像から自動判定します。
 当社は豆腐業界大手で唯一の上場企業ですが、関東では新参者です。取引先の開拓は容易ではありませんが、当社には省力化と大量生産能力の強みがあります。まずは他社が取り組みづらい商品や、当社にしかできない商品を増やしていきます。

―設備投資の予定はありますか。

 今年は、大型の設備投資案件はありませんが、製造ラインの改善は常に進めています。特に製造能力を強化するため、ロボットの導入に力を入れています。ただ、豆腐は軟らかいので、つかむ操作が困難です。豆腐をつかまないか、つかんでも崩さないようにするにはどうしたらよいかという課題に取り組んでいます。
物流にも改善の余地があり、できるだけ平準化させてコストダウンにつなげたいと考えています。

―豆腐製造に懸ける思いを聞かせてください。

 豆腐、牛乳、卵、食パンの「白物四品」はスーパーなどでは安価で、常に十分な供給量が求められる食品です。当社の豆腐製造量は1日約90万丁。1丁を2人で食べるとすれば1日180万人が食べている計算になります。その責任と誇りを持って私どもは仕事をしています。豆腐製造業者として、今後も皆さまの豊かな食生活に貢献していきたいですね。


富士山麓工場
概要
社名株式会社やまみ
本社所在地〒729-0473
三原市沼田西町小原字袖掛73-5
Tel 0848(86)3788
設立1975年1月
事業内容豆腐、厚揚げ、油揚げ等大豆関連食品の製造
資本金12億2069万円
売上高126億4492万円(2020年6月期)
従業員数452人(2020年6月現在)
支社・支店・工場関西工場(滋賀)、富士山麓工場(静岡)、大阪営業所、東京営業所
ホームページhttps://www.yamami.co.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。