広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部
2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

オンライン活用 受注増に一役


代表取締役社長 浦上 彰 (うらかみ あきら)

―主力のダイカスト事業は。

 軽く、複雑な形状の成形を得意とするアルミダイカストは、リサイクル性にも優れています。自動車のエンジンや変速機向けに加え、バッテリーやモーターのケースなど、電動化への対応を進めています。
 昨年1月にドイツ・ニュルンベルクで開催された鋳造業界の世界的な展示会「ユーロガス2020」に出展しました。自動車のボディー・シャシー部品に加え、電気自動車(EV)に搭載する開発中の製品なども展示。安全装備や電装品などによって車重が増加する中、軽量化や電動化に向けたアルミダイカストの提案を強化しています。

―ドアの開閉をサポートする新商品を昨年6月に発売しました。

 装置本体をドアの内部に取り付ける「コンシールド ドアクローザ」です。ドアがゆっくり閉まり始めるディレードアクション機能を搭載し、高齢者や車いす利用者などに優しい商品です。デザイン性を求められるホテルなど、建物のバリアフリー化による需要を見込んでいます。

―印刷機器メンテナンスの遠隔サポートにも取り組んでいます。

 コロナ禍の中、機器メンテナンスに対応するため、昨年4月から眼鏡型ウエアラブル端末を貸し出しています。当社のサービスセンターとお客さまをオンラインでつなぎ、お客さまが見ている映像を共有しながら遠隔で問題解決に導きます。トラブルの原因を素早く特定し、稼働停止時間の短縮につながると好評です。

―コロナ禍の対応は。

 建築用品の新商品を動画で紹介する「WEB展示会」を、当社ホームページで昨年8月から公開しています。これまで取引がなかった企業から問い合わせをいただくなど、多くの反響がありました。また、印刷機器事業ではオンラインによる新商品内覧会を9月に開催。東京や福岡など国内8拠点を結び、3日間で113社のご参加をいただきました。
 コロナ禍で減速した自動車部品の需要は回復基調です。昨年は、中国・常州市、タイ、北米のダイカスト拠点で工場や生産設備の増設を行い、供給能力の増強を進めています。また、国内の工場については自動化の推進やⅠoT(モノのインターネット)の活用などによって、さらなる生産性の向上を目指します。


建築用品の「WEB展示会」トップページ
概要
社名リョービ株式会社
本社所在地〒726-8628
府中市目崎町762
Tel 0847(41)1111(代表)
設立1943年12月
事業内容ダイカスト製品の製造・販売
建築用品(ドアクローザ、ヒンジ、建築金物等)の製造・販売
印刷機器(オフセット印刷機、印刷周辺機器等)の製造・販売
資本金184億7200万円
売上高2205億1900万円(2019年12月期連結)
従業員数リョービグループ 7424人(2020年9月現在)
営業拠点国内/東京、大阪、札幌、仙台、浜松、名古屋、富山、広島、福岡
海外/中国(上海)
生産拠点国内/広島県、静岡県など計10拠点
海外/アメリカ、メキシコ、イギリス、中国、タイ計6拠点
ホームページhttps://www.ryobi-group.co.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。