中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

働く環境に投資 業務効率化へ

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代表取締役社長 佐藤 守正 (さとう もりまさ)

―昨年は自然災害の多い1年でした。影響はいかがでしたか。

9月の北海道地震で大規模停電が発生しましたが、道内の配送センターでは自家発電装置を72時間稼働させ、機能を維持しました。センターは、設備面の被害もほとんどありませんでしたが、取引先や当社の事務所が停電したため、受発注業務に影響があり、今後の課題として残りました。全国21カ所の配送センターは自家発電を導入済みです。今後は全国の事務所にも導入を検討します。

―労働環境を整備しています。

グループ会社のエフピコインターパック(千葉市)は本社の建て替えを進めています。エフピコみやこひもは昨年、東京都墨田区から東京本社ビル(新宿区)に移転しました。福山市と茨城県古河市には、単身者向け社宅「ピコハウス」を2020年3月完成予定で建設します。

業務の見直しも進めています。本社管理部門を中心に、事務作業を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を昨年から試験導入しています。業務で使うソフトウエアのバージョンが変わっても対応できる優れたシステムです。試験運用では、7人合わせて月127時間の時短につながりました。物流部門では効率的な配送を調査研究。配送コストを抑え、3年で6%の積載効率改善につなげました。

―今年の新たな販売戦略は。

電子レンジで加熱できる当社独自の容器「MFP」は、マイナス40度までの耐寒性を備えています。この性質を利用し、冷凍食品容器への提案を本格化させます。MFPは弁当にも適した容器です。最近増えている高齢者の単身世帯向けとして、弁当・食材配達業者に採用してもらいたいと考えています。秋ごろには売り上げの数字に表れることを期待しています。

―国際社会では海洋プラスチックごみに関心が高まっています。

日本は廃プラスチック類の84%が有効利用されているリサイクル先進国です。多くの食品トレーやペットボトルは単一材料で、リサイクルすれば再び原料に使えます。当社もリサイクル設備の増強を検討しています。今後もリサイクル原料を使った容器で、資源の無駄をなくす社会づくりに協力していきます。

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エコマークの入ったリサイクル製品「エコトレー」
概要
社名株式会社エフピコ
本社福山本社
 〒721-8607
 福山市曙町1-13-15
 Tel 084(953)1145
東京本社
 〒163-6036
 東京都新宿区西新宿6-8-1
 新宿オークタワー(総合受付36階)
 Tel 03(5320)0717
設立1962年7月
事業内容ポリスチレンペーパーおよびその他合成樹脂簡易食品容器の製造・販売、並びに関連包装資材等の販売
資本金131億5000万円
売上高1735億8000万円(2018年3月期)
従業員数単体813人 連結4529人(2018年3月現在)
支社・支店・工場大阪支店、営業所9、総合研究所、工場19、リサイクル3、選別・減容10、物流21
関連会社 エフピコ商事(株)、エフピコチューパ(株)、エフピコインターパック(株)ほか28社
ホームページhttps://www.fpco.jp