中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

災害に強い街を創造する使命

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執行役員 中国支店長 池上 隆三 (いけがみ りゅうぞう)

―西日本豪雨災害では、積極的な支援を行いました。

新庁舎や図書館の建設、産業団地の造成などの大型工事を担当している三原市を中心に、土砂の撤去やがれきの集積、簡易トイレや土のう袋、水、米などの物資を提供して支援しました。県内4万9500カ所の土砂災害警戒区域で、早急な防災対策が求められる中、建設業として持てる力を最大限発揮していきます。

企業が自然災害の影響を最小限に抑え、事業の継続や早期に復旧するためのBCP(事業継続計画)にも力を注いでいます。臨海地区や洪水浸水想定区域内に工場がある企業からのご相談が増えています。

―広島市中心部で用途変更した医療ビルが昨年7月に完成しました。

中区の中央通り沿いのオフィスビルを医療ビルにコンバージョン(用途変更)した、地上9階地下1階建て延べ約4250平方メートルの「香月メディカルビル」の施工を担当しました。躯体(くたい)の耐震性を向上しつつ、内外装や設備を抜本的に改修しました。中心市街地で古いオフィスビルが建て替えの時期を迎える中、新たな再生手法として期待されています。

―土壌汚染や地下水対策にも力を発揮しています。

改正土壌汚染対策法の4月の施行を前に関心が高まっています。当社の最新の環境対策技術を紹介する「鹿島環境フェア」を2月に開き、重金属や油で汚染された土壌や地下水を浄化する手法などを詳しく解説します。

―生産性向上への取り組みは。

建築現場の生産性を、2025年に現在より3割高める計画で取り組みを加速しています。情報通信技術(ICT)などを活用し、作業の半分をロボットが担い、作業工程のデジタル化や遠隔管理システムも導入して実現します。県内では本郷産業団地の造成工事で、ドローンによる測量をはじめ、ダンプカーやトラック、ブルドーザー、振動ローラーなどの無人化施工を今年導入します。次世代の生産システムを働き方改革につなげ、若い人たちが魅力を感じる建設業に進化させていきます。

西日本豪雨では、災害に強い都市や建物を創造する建設業の使命を痛感しました。なお一層、技術を磨き、安全安心な日常生活を送れる国土の強靭(きょうじん)化に貢献していきます。

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香月メディカルビル(広島市中区)
概要
社名鹿島建設株式会社
支店所在地〒732-0814
広島市南区段原南1-3-53 広島イーストビル
Tel 082(553)7900
設立1930年3月(創業1840年)
事業内容建設事業、開発事業、設計・エンジニアリング事業他
資本金814億円余
売上高1兆8306億円(2018年3月末・連結)
1兆1651億円(2018年3月末・単体)
従業員数1万7730人(2018年3月末・連結)
7686人(2018年3月末・単体)
支店北海道、東北、関東、東京土木、東京建築、横浜、北陸、中部、関西、四国、中国、九州
国内支店12カ所、国内営業所27カ所、海外19カ国・地域41拠点
関連会社鹿島道路(株)、鹿島建物総合管理(株)、ケミカルグラウト(株)、大興物産(株)、かたばみ興業(株)他
ホームページhttps://www.kajima.co.jp/