新型コロナウイルス感染拡大による行事自粛や外出減少で、スーツやフォーマルウエアの着用機会が減り、業界は大きな打撃を受けました。当社は6月以降、客数は回復しつつありますが、売上高や客単価は厳しい状態が続いています。主力のビジネスウェア事業においては、事業再構築プロジェクトの推進で抜本的なコスト見直しを行い、不採算店舗の閉店や人員のスリム化を断行し、コスト構造の最適化を図ります。
オーダースーツブランド「SHITATE」の導入店舗を増やします。昨年10月末の140店から、今年3月までにさらに53店に導入予定で、都市部だけでなく、地方の郊外店舗にも拡大を図ります。導入済み店舗では、オーダースーツ購入者のうち約20%が新規客でした。スーツの平均売価も既製品と比較して約1.8倍です。
全国の店舗在庫やオンラインストアの在庫から、サイズの合う好みのスーツを選んで注文できる「デジラボ」の導入店舗も拡大します。店頭ではサイズ見本のスーツが試着できます。デジラボで店頭在庫の大幅縮小ができ、省人化を図るほか、狭小店舗でのショールーミング化を推進します。
スーツ業界特有の慣習である「半額・割引ありきの価格」を撤廃しました。商品の約8割を価格改定し、分かりにくい価格体系を改め、通常価格の引き下げを行いました。お客さまからは、分かりやすくなったと評価する声をいただいています。今後も認知度をさらに高めていきます。
昨年10月にスタートさせました。「学生が考えた」をキャッチコピーに、現役学生の意見を取り入れ、低価格を実現しています。当社は2016年にモーニングコートのレンタルサービスを開始して以来、取り扱いアイテムを順次拡大してきました。19年度のレンタル事業売上高は前年比約120%と好調です。「所有」から「利用」へと消費者の行動が変化する中、需要に沿ったレンタルサービスの拡充を進めていきます。
社名 | 青山商事株式会社 |
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本社所在地 | 〒721-8556 福山市王子町1丁目3-5 Tel 084(920)0050 |
設立 | 1964年5月 |
事業内容 | 各種衣料品の企画・販売に関する事業 |
資本金 | 625億400万円 |
連結売上高 | 2176億9600万円(2020年3月期) |
従業員数 | 1万2009人(2020年3月期) |
支社・支店・工場 | 全国887店舗(洋服の青山・TSC・WHITE・UL・measure’s) |
関連会社 | (株)青山キャピタル、(株)アスコン、(株)青五、ミニット・アジア・パシフィック(株) |
ホームページ | https://www.aoyama-syouji.co.jp |