中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

役立つ新技術 産学官の共同で

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工学部長 旗手 稔 (はたて みのる)

―学生ボランティアが活躍しました。

西日本豪雨の被災地の復旧を支援しようと、昨年8月、学生ボランティア延べ約100人を呉市へ派遣しました。本学部(広島キャンパス)の学生はもとより、東大阪キャンパスや奈良キャンパス、和歌山キャンパスなどの学生に呼び掛け、「ALL KINDAI」チームで取り組みました。

また、被害に遭われた受験生の受験機会を保障するため、2019年度の入学試験は被災者を対象に、入学検定料の無償化を実施します。

―企業との共同研究が盛んです。

10年に開設したキャンパス内の「次世代基盤技術研究所」を拠点に、産学官で連携して世の中に役立つ新技術を生み出そうと研究に取り組んでいます。自動車や建築、3D造形などの分野に加え、18年4月には、情報処理技術を使ってモノのインターネット(IoT)の開発などを手掛ける「知能計測工学研究センター」を新設しました。

18年は、画像データを基に、人工知能(AI)で食用の鶏肉に羽や血が付着していないかを判別する技術を、冷凍食品会社と共同開発しました。

―高い就職満足度も特長です。

学科の専門性を生かす就職指導を実践し、17年度卒業生の就職内定率は99・5%です。内定した学生の就職満足度は92%を誇り、最後まで粘り強くサポートし続ける就職支援体制が評価されています。毎年2月に開催する「学内合同業界研究会」では、参加する約310社の半数が上場企業です。企業の担当者は本学部の卒業生もおり、学生らのモチベーションアップにもつながっています。

―就任から3カ月。どんな大学を目指しますか。

学生の満足度をさらに高める努力を重ね、「来てよかった」と言われる大学を目指します。勉強や研究はもとより、クラブやサークル活動など充実した学生生活の環境を提供していきます。今年は学部創設60周年の節目の年。同窓会との記念事業なども計画しています。大学は、教育と研究が両輪です。工学的な基礎知識が身に付く教育を実践し、基礎研究の重要性を認識した上で、開発研究へ発展させる可能性を秘めた次代を担う人材を育成します。

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「広島に、近大あり。」のポスター
概要
大学名近畿大学工学部
工学部所在地〒739-2116
東広島市高屋うめの辺1
Tel 082(434)7004(入試広報室)
設立1959年(近畿大学の広島キャンパスとして工学部を呉市に設置)、1991年(工学部を東広島市に移転)
大学院近畿大学大学院システム工学研究科
学部・学科工学部 化学生命工学科、機械工学科、ロボティクス学科、電子情報工学科、情報学科、建築学科
取得できる資格技術士(将来取得可能資格)、高等学校教諭1種(数学、理科、工業、情報※学科により取得できる教科が異なります)、中学校教諭1種(数学、理科、技術※学科により取得できる教科が異なります)
ホームページhttps://www.kindai.ac.jp/engineering/