中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

風力発電 最先端の設備で貢献

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代表取締役 奥原 征一郎 (おくはら せいいちろう)

―洋上風力発電で採用された2枚羽根の風車が注目されています。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、浅い海域への設置が容易な「バージ型洋上風力発電システム」の実証研究を、東京大や丸紅、日立造船などと展開しています。北九州の沖15キロ水深50メートルの海域で、高さ72メートル、翼の長さが100メートルの2枚羽根3千キロワットの実証機が完成。今年の1月末から正式運転を開始し、実証は2021年度まで行います。1キロワット時あたり25円の発電コストを目指します。当社は、風車と係留システムを担当しています。

―一般的な風車は3枚羽根です。

2枚羽根を採用することで軽量化と低コスト化を可能にしました。さらに、発電機の入ったナセル部分を軽くすることで、強風対策を施しました。台風や日本の厳しい環境に、耐えうる結果を示せれば画期的なことになります。

―新たな発電コストの低減を目指す実証研究も始まります。

NEDOが18年に公募した「次世代浮体式洋上風力発電システムの実証研究」です。豊田通商や九州大、東京大、海上技術安全研究所などと参画をしています。軽量化と設置コストの低減を可能にするシステムで1キロワット時あたり15円を目指す夢のある技術です。FS(技術実用化調査)を行い、実証は24年度まで続けて、技術の確認をします。

―世界の最先端技術を導入して、挑戦しています。

2枚羽根の風車メーカー・エアロダイン社と技術提携を行い、外部に委託する「ファブレスメーカー」として、風車の製造を手掛けます。日本海事協会の型式認証を得るべく、社内体制を強化しています。3年後には認証を取得し、3メガワットと6メガワットの風車の販売をスタートします。

―今後の展開は。

北九州海域で1万5千キロワットの売電事業の権利を取得しており、特定目的会社(SPC)を年内に設立し、売電事業を開始します。さらに風車のメンテナンスも手掛け、経営の安定化を図ります。昨年末には、海洋再生可能エネルギー促進法が成立しました。このことにより、洋上風力の普及に弾みが付きます。次世代の再生可能エネルギーの切り札と期待される洋上風力発電の担い手として歩みを進めます。

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北九州沖に完成した「バージ型洋上風力発電システム」
概要
社名株式会社グローカル
本社所在地〒737-0046
呉市中通2丁目6-6
Tel 0823(21)6660
設立2013年4月
事業内容
  • 大型風力発電機の製造、販売、設置及びメンテナンス
  • 浮体洋上風力システムの製造、販売、設置及びメンテナンス
  • レストランの経営
資本金2450万円
売上高18億162万円(2018年3月期)
従業員数48人(2018年3月現在)
支社・支店・工場東京支社
ホームページhttp://www.glocal-net.com/index.html