中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

主体性を培い地域創生の力に

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理事長・学長 中村 健一 (なかむら けんいち)

―2020年に学部・学科の再編を目指しています。

4学部11学科を3学部4学科に再編する予定です。広島キャンパス(広島市南区)には「地域創生学部」を新設し、地域づくりを担う人材を育てます。庄原キャンパス(庄原市)は「生物資源科学部」とし、農や食・それらを用いた経営まで幅広い教育プログラムを提供します。三原キャンパス(三原市)では「保健福祉学部」として、地域包括ケアを担う医療と福祉のリーダーを養成します。

―今年取り組む課題は何ですか。

変化の著しい社会環境の中で活躍できる学生をどのように育み、地域に送り出すかが問われています。本学は13年度に委員会をつくって議論を重ね、二つの結論を出しました。

一つは「課題探究型地域創生人材」の育成を目指す。二つ目は、この目標に向けて「学部・学科のフレームを再構築した再編による改革」を推し進める必要がある―ということでした。さらに本学の基本理念である「地域に根ざした、県民から信頼される大学」の確実な遂行のために地域創生の核となる大学を目指し、二つの結論を着実に実践します。

―地域の課題にも積極的です。

県内の地域を対象とした五つのプロジェクト研究センターを設置しています。中でも大学院経営管理研究科(HBMS)による「防災社会システム・デザインプロジェクト研究センター」は西日本豪雨災害がきっかけでした。大学が持っている力を、県民の皆さまの命を守ることに活用するため、研究に取り組んでいます。

―どのような学生を育てますか。

管理栄養士など五つの国家試験の17年度の合格率、17年の就職決定率が最終的に100%となりました。非常に真面目な学生が育っています。しかし、卒業後は主体的に課題を見いだし、解決に向け創造力と実践力を生かして社会に発信する人材が求められます。本学では、そうした力を養成する上で最も基礎となるのが、生涯にわたって学び抜く、主体的な学修の推進にあると考えています。また主体性の確立に必須な異文化理解を深めるため、海外30校と協定を結び、17年度は147人を国外へ派遣し、留学生117人を受け入れました。異文化を理解し、海外学生との絆を深めることも、主体的な学びを育む力となっています。

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2018年度大学ポスター
概要
学校名県立広島大学
本部所在地〒734-8558
広島市南区宇品東1丁目1-71
Tel 082(251)5178(代表)
設立開学:2005年4月、法人化:2007年4月
大学院総合学術研究科
  • 修士:人間文化学専攻、情報マネジメント専攻、保健福祉学専攻
  • 博士前期・後期:生命システム科学専攻
経営専門職大学院経営管理研究科(HBMS)ビジネス・リーダーシップ専攻
学部・学科
  • 人間文化学部:国際文化学科、健康科学科
  • 経営情報学部:経営学科、経営情報学科
  • 生命環境学部:生命科学科、環境科学科
  • 保健福祉学部:看護学科、理学療法学科、作業療法学科、コミュニケーション障害学科、人間福祉学科
専攻科助産学専攻科
附属施設総合教育センター、学術情報センター、国際交流センター、地域連携センター、宮島学センター、生命環境学部付属フィールド科学教育研究センター、保健福祉学部付属診療センター
ホームページhttp://www.pu-hiroshima.ac.jp/