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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

建設機械 生産性高め飛躍期す


代表取締役会長兼社長 北川 祐治 (きたがわ ゆうじ)

―建設現場のタワークレーンが進化しています。

 陸上風力発電の風車建設用タワークレーンを開発し、昨年9月に大手建設会社で初採用されました。従来の移動式クレーンなどに比べ、設置範囲が半分以下に抑えられ、効率よく施工できると好評です。狭い場所での大型風車設置など、実績を上げています。脱炭素社会の実現に向けて風力発電が注目される中、建設機械の開発に力を入れていきます。
 さらに、業界初となるタワークレーンの3次元自動運転システム「OPUS1(オーパスワン)」を昨年2月に開発しました。複雑な操作を自動化することで運転者の負荷を軽減し、安全性の向上につながりました。人手不足の建設現場では、熟練オペレーターの確保も課題です。ビルなどの建築分野に加え、ダムなどの土木分野でも自動化や無人化を試行し、現場の課題解決に取り組みます。

―工場の再編が始まっています。

 大型クレーンの需要に対応するため、本社工場(府中市)と甲山工場(広島県世羅町)で手掛けているクレーンの生産を甲山工場に集約し、3月から稼働します。設備の増強で、生産能力を3割引き上げ、品質も向上させます。さらに、本社エリアの再構築として、工作機器工場の新設などを計画しており、5年ほどかけて増強します。積極的に投資をして、生産性向上、高付加価値化、競争力の強化を図ります。

―製造工程を効率化できるロボットの開発を進めています。

 測長機能を付加した国内初のロボットハンド「NPGT_S」です。自動車部品などの生産ラインで、製品をつかんだ瞬間に寸法を自動で測定。工程途中の手作業での計測などが省けます。工場の自動化が注目される中、プラスアルファの仕事ができる商品の開発を進め、2017年に参入したロボットハンド事業のシェア拡大につなげます。

―今年の事業展開は。

 本日1日付で「DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略本部」を新設しました。海外工場も含めてビッグデータを活用し、生産性を向上させます。アフターコロナを見据えて、工場の増強や相乗効果を生み出す企業の合併・買収(M&A)に取り組むなど、事業拡大のスピードを加速させていきます。


陸上風車建設用タワークレーン
概要
社名株式会社北川鉄工所
本社所在地〒726-8610
府中市元町77-1
Tel 0847(45)4560
設立1941年11月(創業1918年3月)
事業内容・金属素形材事業(生型鋳造及び鋳物素材をベースとした機械加工品)
・産業機械事業(コンクリートプラント、環境関連設備、建設用タワークレーン、自走式立体駐車場)
・工作機器事業(旋盤用チャック、NC円テーブル、ロボットハンド)その他
資本金86億4000万円
売上高(連結)582億8800万円(2020年3月期)
従業員数(連結)2785人(2020年3月現在)
支店・営業所・工場支店・営業所11/札幌、仙台、さいたま、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、四国、九州、沖縄
工場8/本社、本山、福山、下川辺、中須、東京、甲山、和歌山円
関連会社北川冷機(株)、KITAGAWA(THAILAND)CO.,LTD.、KITAGAWA MEXICO,S.A.DEC.V、上海北川鉄社貿易有限公司
ホームページhttps://www.kiw.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。