中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

意識改革で成長続ける企業へ

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代表 佐竹 利子 (さたけ としこ)

―意識改革と挑戦を続けています。

1896年に創業し、今年で123年を迎えますが、歴代経営者は常に先を見据えた戦略で難局を乗り越えてきました。今や、社会や技術の変化は加速度的になり、昨日の進化が今日には淘汰(とうた)されることもあります。基本理念は守りつつ、過去の常識や前提にとらわれず、スピード感を持った経営に挑み続けています。

―具体的にどのような取り組みをしていますか。

10年前、社員に日常業務の実態や物の見方、考え方を聞き取り調査したところ、各自の仕事に約4割の無駄があり、現状維持の姿勢が強いことが明らかになりました。例えば、必要でない仕事のために、新たな仕事を作るといった無駄を重ね、やるべき仕事が後回しになり、目標が達成できないこともありました。「このやり方に慣れているから」「特に問題がないから」などの理由で何年も業務の改善や効率化が行われないケースもありました。同じ仕事を同じやり方で行うことは、変化を求めない者にとっては居心地が良いものです。それは最終的に企業の競争力低下を招きます。社員には「常に自分の仕事の問題点を探す」「サタケ精神(不可能はない、謙虚である、気の付く人になる)を実践する」を事あるごとに説き、意識改革を促しました。

―効果はありましたか。

一例として、ある挑戦的な新製品開発に際し「できない理由」を全て挙げ、一つ一つ「どうしたらできるか」に置き換える作業を行い、実験と検証を繰り返しました。開発は大いに難航しましたが最終的にブレークスルーでき、販売面で圧倒的な地位を確立しました。業務の効率化を図り、特定部門の毎日残業ゼロ、全部門の週休3日制の試行などに結び付きました。課題はなお数多くありますが、成功体験を味わうことで社員の意識が高まると考えています。

―今後どのように進めますか。

企業として永続的に成長していくため、社会の構造変化や世界の流れを強く意識した経営を進めていく必要があります。新製品開発やサービス力の向上という企業目線だけでなく、潜在的に何が求められているか、人の感情や意識などメンタル面も重視し、将来の成長につながる最適な選択と集中を図ります。

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クリスタルビル(広島本社ビル)
概要
社名株式会社サタケ
所在地〒739-8602
東広島市西条西本町2-30
Tel 082(420)0001(大代表)
設立1939年12月(創業1896年3月)
事業内容食品産業総合機械及び食品の製造販売
資本金2億8000万円
売上高558億円(2018年2月期・グループ連結)
従業員数2800人(2018年5月現在・グループ計)
支社・支店・工場国内16営業所、3工場、海外13カ国に生産・販売拠点
関連会社国内11、海外13のグループ会社
ホームページhttps://satake-japan.co.jp/