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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

一貫生産の卵生かし加工食品


代表取締役社長 岡田 大介 (おかだ だいすけ)

―2020年8月、社長に就任しました。

 商社の丸紅(東京)から、特別顧問として19年9月に入りました。翌月に会長となり、現在は社長として指揮を執っています。
 丸紅時代は主に、穀物飼料の輸入に携わっていました。約20年前に、丸紅の課長時代に売り込みのため、訪れたのが最初の接点でした。当時からアキタフーズは、卵の生産に関する全ての工程を自社で担う、国内唯一の「完全直営一貫生産システム」を確立していました。この伝統を堅持しつつ、卵の素材そのものを生かした加工食品分野への業務拡大を目指しています。

―外食産業の不振は影響していますか。

 新型コロナウイルス感染拡大により、業務用の需要は大きく落ち込みましたが、当社はパック卵を中心とした家庭用の売り上げの比率が高いため、影響は軽微に抑えることができました。20年に稼働を始めたパック卵製造出荷拠点である「つくば鶏卵センター」なども順調です。

―ブランド卵「きよらグルメ仕立て」がブランド力を高めています。

 卵は良質なタンパク質を含む食品。さらに「おいしさ」「新たな栄養源」を付加する商品の開発に力を入れています。富士山のふもとで採れた、バナジウムを含む天然水や、独自配合した飼料を鶏に与えることで卵黄のうま味、こく(粘性)を高めました。さらに世界基準の衛生管理システムによって、安全性にも最大限に配慮しています。

―総合食品企業に加えて、新たに商社としての機能も掲げています。

 「アキタ」から「アキタフーズ」に社名を変更したのが19年4月でした。その後、東京本社内に「国際業務部」を設け、飼料を安定的に、かつ安く仕入れるため、ロシアからのトウモロコシ輸入をスタートさせました。また、鶏ふんを肥料としてベトナムの農家に輸出する仕組みも作りました。これらは、前職の丸紅時代の人脈を生かしたものです。採用面接などの際に、こういった商社としての仕事を紹介すると、学生たちは興味を示してくれ、これまで以上に優秀な人材に来てもらえるようになりました。
 新しい創造を合言葉に、今後もさらなる発展を目指します。


「きよらグルメ仕立て」
概要
社名株式会社アキタフーズ
所在地■福山本社
〒720-0814
福山市光南町3丁目7-30
Tel 084(928)8222
■東京本社
〒105-0004
東京都港区新橋6丁目14-3 御成門PREX7階
Tel 03(6809)1806
設立1966年10月
事業内容1.採卵用初生雛、若雌の生産販売
2.飼料の製造
3.鶏卵の自家生産、処理販売
資本金9300万円
(グループ全体 3億3810万円)
売上高416億2500万円(2019年12月期)
(グループ全体 775億6300万円)
従業員数252人(2020年9月現在)
支社・支店・工場東京、千葉、静岡、愛知、大阪、福山、庄原、三次、三原(グループ含む)
関連会社(株)東城ポートリーほか5社
ホームページhttps://www.akitatamago.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。