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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

販路拡大を「地産都消」で応援


理事長 向井 淳滋 (むかい じゅんじ)

―昨年を振り返って。

 新型コロナウイルスや大手製鉄会社の工場閉鎖方針の影響で地域経済に厳しさが増す中、金融支援と並行して本業支援に力を入れました。例えば、呉市が中小企業や個人事業主を対象に行う「ビジネスモデル転換支援事業」の事務局業務を受託。他の金融機関と協力し、新商品開発や新規分野への進出をサポートしました。地域活性化に寄与する起業や新たな事業を始める事業者を対象に最高250万円を助成する事業「幸運(グッドラック)」では、農業体験を通じて休耕地の活用を後押しする事業など計7件を採択しました。

―事業者の販路拡大を支援する活動も始めました。

 昨年8月、呉広域商工会や江田島市商工会などと連携し、「呉・江田島 Grow up!プロジェクト」を立ち上げました。商品の付加価値を高めるコースと、首都圏のバイヤーの助言を基に販売戦略を立てるコースを用意。応募した42社のうち、水産加工会社など計21社を採択し、個別相談やセミナーなどを実施しています。1月に広島県と東京都のバイヤーを招いた商談会、2月には首都圏で販売会を開く予定です。地元の食品を都会に広げる「地産都消」で販売力アップを応援します。

―事業承継も支援しています。

 昨年7月、県内4信用金庫と信金中央金庫(東京)などが協業し、「広島県しんきん事業承継ネットワーク」を発足させました。後継者の不在による取引先の廃業を防ぎ、雇用の確保や地域経済の維持・発展につながる点で事業承継は重要です。親族内や社内での承継が難しい場合は、信用金庫のネットワークを生かし、県内外から候補を探し出し、紹介します。事業を引き継ごうとする企業と、買収により事業拡大を考える企業をつなげる狙いもあります。

―今年の抱負は。

 中期経営計画の理念である「つながる・つなぐ・つなげる」を深化させ、お客さまに寄り添った活動を重視します。昨年実施した本通支店(呉市本通)の改修は、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みの一環で、柱や屋根などの主要構造部を継続利用することにより、廃材や二酸化炭素(CO₂)排出などの削減につながりました。地域やお客さまに優しい店舗づくりを進めます。


「呉・江田島Growup!プロジェクト」記者会見の様子
概要
社名呉信用金庫
本店所在地〒737-8686
呉市本通2丁目2-15
Tel 0823(24)1181
設立1925年9月
事業内容金融業
出資金29億2000万円(2020年3月期)
経常収益100億3600万円(2020年3月期)
職員数773人(2020年3月現在)※グループ全体
店舗数43店舗(うち1出張所)
(2020年3月現在)
関連会社(株)くれしんビル、くれしんビジネスサービス(株)
ホームページhttps://www.kure-shinkin.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。