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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

コメの付加価値向上へ使命感


代表取締役 佐竹 利子 (さたけ としこ)

―創業125年を迎えます。

 当社は1896年に日本初の動力式精米機を開発して創業、今年125周年を迎えます。現在では、種子の段階から食べるまでの全工程に関わる機械やシステムを手掛けています。世界約150カ国に広がる製品は、生きる力を育む食文化を支えるとともに「安全・安心・美味・健康」の実現に貢献しています。新型コロナウイルス禍は世界の人々の生命や社会生活を脅かしていますが、当社は今後も食の品質向上と安定供給の一端を担っていきます。

―コロナ禍の事業への影響は。

 少なからず影響はありますが、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一環としてリモート会議で顧客との意思疎通を迅速に行い、画像から3D距離計測できる機器を作業現場で活用するなど、省力化と設計の効率化を図っています。農家用光選別機の販売数は前年を超えています。新製品の展示会がすべて中止となる中、ウェブサイトを充実させ販売に大きく寄与しました。危機は歓迎されざるものですが、新たな概念やビジネスモデルが創出される機会であることを再認識しました。

―今年は何にトライしますか。

 食の多様化やライフスタイルの変化に伴いコメの消費量が年々減っています。コメの価値が低下しているとは思いませんが、短時間で少量の調理(炊飯)が簡単にできる、家庭でおいしさを保ったまま長期保存できるなどの付加価値も必要だと考えます。これらの解決が使命と受け止め、日々新技術・新製品の開発に取り組んでいます。今年、その成果を発表したいと考えています。

―開発はどのように行いますか。

 新しいモノ、価値あるモノを生み出すには高い技術力が必要ですが、そこに至るまでの考え方や心構えが重要です。「変革」がキーワードであり、そのために「挑戦」が必要不可欠です。変革とは、誰もが反対し理解を得られにくいアイデアが実現することであり、多くが賛同し理解を示すアイデアが実現しても、それは改善でしかありません。さらに、挑戦(新しいこと)は決してうまく行きません。うまく行かない原因を探し、解決策を一つ一つスピード感を持って見つけ出す。この繰り返しが成果に結びつくと考えています。125周年の今年も挑戦の年です。


クリスタルビル(広島本社ビル)
概要
社名株式会社サタケ
所在地〒739-8602
東広島市西条西本町2-30
Tel 082(420)0001(大代表)
設立1939年12月(創業1896年3月)
事業内容食品産業総合機械、プラント設備及び食品の製造販売
資本金2億8000万円
売上高521億円(2020年2月期・グループ連結)
従業員数2900人(2020年6月現在・グループ計)
支社・支店・工場国内16営業所、3工場、海外13カ国に生産・販売拠点
関連会社国内11、海外16のグループ会社・事業所
ホームページhttps://satake-japan.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。