中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

開発力磨き軽量化やコスト減

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代表取締役社長 山本 浩 (やまもと ひろし)

―優れた製品が多様な場で活用されています。

軽量で強靱(きょうじん)な材料、繊維強化プラスチック(FRP)の特長を生かした製品を開発しています。のり面補強用の「グリーンパネル」もその一つです。従来のコンクリート製より圧倒的に軽く、急斜面でも重機を使わずに手作業で設置できます。工期を約半分に短縮。道路脇や造成宅地のほか、全面緑化できるため、重要文化財の周辺の耐震化にも採用されています。

2015年に製品化した、橋脚に使われる点検口の蓋(ふた)は、従来の鉄製よりも約10分の1に軽量化しました。さびの心配もなくメンテナンスしやすいため、コストを大幅に低減します。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使った製品も開発し、進化させています。

―広島メタル&マシナリー(東京都)との相乗効果は。

17年に関連会社化した金属・機械メーカーの広島メタル&マシナリーの広製作所(呉市)に18年8月、同社の新工場ができました。スマートフォンなど電子機器の部品である積層セラミックコンデンサーの製造に必要な装置など同社が手掛ける製品を、当社の台湾工場を活用して製造するなど新たな連携がスタートします。

―地域貢献に取り組んでいます。

呉市でプロスポーツの大会を開こうと16年から毎年5月に、女子プロゴルフのステップアップツアー「ダイクレレディースカップ」を共催しています。運営には多くのボランティアに参加していただき、感謝しています。CS放送を通じて瀬戸内の魅力を発信できる意義も感じています。会場の呉カントリークラブは西日本豪雨で被災しましたが、復旧に力を尽くし、今年も開催します。

―高い製品開発力を誇ります。

トップシェアのグレーチングは1万種類以上の商品を取りそろえています。蓄積した技術やノウハウが熱交換器や土木建築などの分野に広がりました。メーカーの生命線である開発力を磨くため、毎月、社内で新製品の発表会を開いています。お客さまの悩みや社会の課題を解決する製品の開発に挑む風土も当社の強み。失敗を恐れず挑戦を続けて人材を育成し、企業としての成長を生み出していきます。

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JR呉線の復旧に使用されたグリーンパネル
概要
社名株式会社ダイクレ
本社所在地〒737-8513
呉市築地町1-24
Tel 0823(21)1331
設立1951年5月
事業内容金属製品製造販売
  • グレーチング
  • 熱交換器、フィンチューブ
  • グリーンパネルなど
資本金4億6000万円
売上高184億5600万円(2018年3月期)
従業員数450人(2018年7月現在)
支社・支店・工場支店営業所/東京、大阪、中国、九州など10拠点
工場/呉、川尻、広島、安浦、千葉など
関連会社国内15社、海外2社
ホームページhttp://www.daikure.co.jp