中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

全社挙げ安全と高い品質追求

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代表取締役社長 神津 直 (こうづ なおし)

―品質管理を進化させています。

防衛火工品や産業用火薬などを手掛ける当社は、高い品質と安全性を経営の根幹に据えています。品質管理に優れた企業に贈られる「デミング賞」を1968年に受賞。それ以降も、品質の改善や維持に一層、力を入れています。各職場では、自発的に品質アップや問題解決に取り組む「QCサークル活動」を続けています。活動の全社大会を昨年11月、江田島工場(江田島市)で開催。職場の代表者が集まり、取り組みや成果を発表しました。

―安全対策にも努めています。

2003年から環境保全や保安防災などに関する7項目に目標数値を定め、達成を目指す「レスポンシブル・ケア(RC)活動」を展開しています。昨年は、経済産業省のツールによる分析を基に現場保安力を強化し、事故の未然防止に力を入れました。さらなる安全性の向上を目指して取り組みを続けます。

―新商品の開発を進めています。

近年、老朽化した工場や大型倉庫などの火災が多発しています。培ってきた化学技術を被害の低減に役立てようと、国内大手総合防災メーカーと協業し、画期的な消火装置を開発。昨年、総合防災メーカーのブランドで生産を開始しました。出火を探知すると自動的に人体や環境に悪影響のない消火成分の煙を放出し、化学反応によって瞬時に消火します。煙なので水などと比べて汚損がほとんどなく、また毒性もないので人がいる場所でも安全に使えます。

―西日本豪雨では、地域に貢献しました。

広島県の依頼で、病院で使用する水10トンを積んだ消防水槽車を、広島市南区の広島港から呉市天応塩谷町の当社まで社用フェリーで搬送しました。緊急時に地域の役に立つことができ、うれしく思っています。

一方で、江田島工場が被災し、10日ほど操業停止しました。施設の一部損壊や浸水があったものの化学物質の流出はなく、RC活動などの成果と受け止めるとともに、防災管理の重要性を感じました。通勤も困難な中、従業員が献身的に努力してくれました。地域や取引先の方々からも多大な支援をいただき大変感謝しております。「安全は全てに優先する」という理念の下、改善と実践を積み重ね、地域とともに発展します。

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消防水槽車を運んだ社用フェリー
概要
社名中国化薬株式会社
本社所在地〒737-8507
呉市天応塩谷町1-6
Tel 0823(38)1111
設立1947年3月
事業内容防衛用火工品、産業用火薬品、工業薬品、医薬品の製造・販売、医薬品ドリンク、清涼飲料水の販売
資本金2億9700万円
売上高86億円(2018年4月期)
従業員数465人(2018年8月現在)
支社・支店・工場東京支店、江田島工場、吉井工場(群馬県)
関連会社(株)カコー、四国アンホ(株)
ホームページhttp://www.chugokukayaku.co.jp