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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

70周年 グループの総合力強化


代表取締役社長 山本 浩 (やまもと ひろし)

―2020年9月、「ダイクレホールディングス」を設立しました。

 ホールディングス化の狙いは、グループの総合力強化です。金属・機械メーカーの広島メタル&マシナリー(東京)をはじめ、メッキや塗装の表面処理業、ガソリンスタンド、ゴルフ場の運営会社といった多彩な傘下企業との連携を強め、相乗効果を生み出します。グループ全体で企業価値の向上に取り組める体制を構築していきます。

―人手不足に悩む現場の省人化に貢献しています。

 軽量で強靱(きょうじん)な特長を持つ繊維強化プラスチック(FRP)を使用した製品を増やしています。のり面補強用の「グリーンパネル」は従来のコンクリート製より圧倒的に軽く、重機を使わずに手作業で設置でき、工期も半分に短縮できます。橋脚に使われる点検口のふたも、従来の鉄製より重さを10分の1に軽くし、作業負担を軽減しました。さらに、高速道路の点検に使う足場も半透明のFRPで製作。軽量で透光性もあるため、設置や作業が容易になる利点があり、首都高速道路で実証中です。

―防災製品の開発にも熱心です。

 普段は草花を育てるプランターとして使いながら、豪雨の時には浸水を防止できる「プランター型防水ボックス」の販促に力を入れています。軽量なのに、止水能力は土のうの約30倍もあります。昨年は広告媒体としての機能を付けたタイプも開発。広告主からの出稿料で製造し、購入費用がかからない仕組みにしています。首都圏の薬局約30店舗に設置して効果を検証しています。

―側溝を覆うグレーチングの性能を進化させています。

 これまで1万2千種類ほどを開発、製造してきました。国内トップシェア企業としての技術力を生かして昨秋、滑り止め付き新製品「Dグリップ」を発売。独自の表面加工技術で従来品の滑り止め性能を高めました。歩行者だけでなく、自転車の転倒も防止します。
 失敗を恐れず挑戦を続け、お客さまの悩みや社会の課題を解決していく力は、当社の強みの一つです。今年は設立70周年を迎えます。ホールディングス化によるシナジーでグループの総合力を高め、予測不能な変化にも対応していける強い組織づくりを進めます。


広告機能も付けたプランター型防水ボックス
概要
社名株式会社ダイクレ
本社所在地〒737-8513
呉市築地町1-24
Tel 0823(21)1331
設立1951年5月
事業内容金属製品製造販売
・グレーチング
・熱交換器、フィンチューブ
・グリーンパネルなど
資本金4億6000万円
売上高194億2200万円(2020年3月期)
従業員数476人(2020年9月現在)
支社・支店・工場支店営業所/東京、大阪、中国、九州など12拠点
工場/呉、川尻、広島、安浦、千葉など
関連会社国内17社、海外2社
ホームページhttp://www.daikure.co.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。